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毎日の短歌がついに百を超え  作者: 飛山亭


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5/6

05.五時の赤 夏は朝なり 冬は夜

01.答えだけ写す電卓解を呼ぶ

  踊る左手数字を刻む


02.高速の後ろで夢に沈む声

  ゴールを知らずベッドの中に


03.なぜだろう今朝のミントの歯磨きは

  9時の予定でチョコより甘く


04.岡目から見るともなしに恋を見た

  一目声生む甘い絵になる


05.鏡見て思いと姿指揃え

  響く鼓動に心と踊る


06.左耳後ろに2センチ行ったとこ

  ズキリと重いいつもの頭痛


07.昨日までカードのシミと呼ばれてた

  その一文が価格を上げる


08.夜写す事務所の窓に灯る月

  背の空よりも触れられそうで


09.続く咳傷む喉へと飴届け

  気休めでいい一晩止まれ


10.青竹を踏みつ眺めるメロドラマ

  続く一歩は間食のため


11.山肌の回る車で風を見る

  色づく中に白くそびえて


12.焼き立ての餃子を前にハフハフと

  少しの火傷美味の代償


13.フォントから文字が言えない意味を読む

  言葉にならない思い聞くよに


14.サンダルの表裏より良く当たる

  雲の名前と西からの風


15.一回りしても時折思い出す

  3/31(年度末)に生まれたあなた


16.刃に写る妖しさこそが物語る

  千路に途切れど一目忘れじ


17.葉が落ちて登りたくなる木を選ぶ

  そのまま空に寝転べそうな


18.年を経てごまかし効かない体型も

  自由に魅せる光の魔法


19.夜と夜あわいの光過ごしつつ

  追うは眩いネオンの舞台


20.休み明け良い顔してるあいつ見て

  知りたくなったあいとゆうのを


21.片隅で今日もあの曲繰り返す

  Cm(シーマイナー)の間奏だけを


22.勝つほどに運のおかげと言えるのは

  陰らぬ自信がそこにあるから


23.プロペラを付けたアヒルが増殖中

  お気に入りでも今や埋もれて


24.紅葉の色も消えゆく夜を待つ

  優しい影で包む月光


25.伸長の倍ほどもある影を踏み

  駅へと下る空風寒し


26.丁字路の丸い鏡が落とす月

  影が聳える地面の上に


27.始まりの「あ」の一音が伸びていく

  泣きたいほどの一千光年


28.締め切った週末包む長雨は

  眠りに運ぶ静かな調べ


29.阿吽には其が挟まるるすきもなく

  日々の静かを深く参らん


30.まだ冷える澄んだ空気に弧を描く

  ゆらり鳳 雲を従え


31.繰り返し解呼ぶ電卓鳴らす指

  連なるほどに理は澄んでいく

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