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いつわり郷  作者: 融点
序章
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1.流行

「はー。なんか疲れたな。でも楽しかったー。友達と旅行に行くなんていつぶりだったかな。」

 九時半頃、日帰り温泉旅行の帰り道、友人と解散した。今現在我が家の前に立っている。

…一人暮らしだけど。

「プルルル。プルルル。」

あれ、電話。らんだ。タイミング悪っ。

「もしもし、桐間ですがー。どしたの?……えっ今からそっち行くの?まぁいいけど……」

 らんがあまりにも興奮した声をしていたので、なにがあったのかなおさら気になり、駐輪場の自転車を取り出し、あの部屋に向かう。

 こんなに夜遅くにこのまちを走り回るのはあんまりないから、僕には世界の新しい一面が見えるようだった。

 

…ところで、日本にはタイムパフォーマンスを注目している人がいる。

 ただそれは案外前の話で、今はタイパを振り切ってゆっくりしようという人もいる。

 規則正しい生活をして、ゆとりを持つからこそ、そんな生活が可能なのだ。

 ゆとりを持つ人が成功者かどうかってのはどうだっていいのだが、僕はつくづく思うのだ。

 ―極端な話じゃないだろうか―

 たくさんのことをこなすことに喜びを覚え、それでストレスがほとんど無い人がいるかも知れないし、ストレスがあっても楽しいことは楽しいんだ。それが人生ってことも、いつかの流行だったはずだ。

タイパの人とそうでない人は今でも混在している。

 ただそれは一人ひとりが個人的な考えを持っているだけであって、どちらかに合わせる必要もないと思う。

 今宵僕はその曖昧かつ明瞭な境界線にて世界を見下ろすような感覚になった。

 まとめ方もわからないが、僕はそんな考え方でいる。それも、個人的な考えなのだが―

 ……と、そんな事を考えているうちに部屋についた。

 らんが今話したことについてどう思うかはおいといて、まずらんの目的を知ろう。

それが、今一番僕のやるべきことであり、やりたいことだ。

 参考程度にしてほしいが、これが僕なりの考えだ。


 だから、僕はそんな反論のない世界を求めている。


これからよろしくお願いします!

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