短編妄想妖怪起源ーひきこさんー
どうも、イヌワラビと申します。初めまして。唐突ですが、私は妖怪が大好きです。よく、妖怪について妄想するんです。今何してるのかな、とか、実はこんな性格、とか。
この短編妄想妖怪起源では、私の妄想した「妖怪になった理由」をかいていきます。
ちなみに書くときは妖怪目線で書きます。あ、後書きに妖怪の説明もしますね。
よーっす、超天才妖怪ひきこでーす!どれくらい天才かというと、こーーーーーーーーーーーんくらい!
え、あんたは人間の時何だったかって?いい質問ねえ。わたしは超美少女JKだったのよ!
でも、この超美少女JKのわたしでも、苦手なものがあったの。ズバリ文系の教科全般!そのことを逆手にとったいじめっ子たちが、ある日わたしをいじめるようになったの。殴られるは蹴られるは文系の宿題やらされるは…。かわいそう、私!
それでも負けじと頑張る私!その心には私の彼氏、陸翔がいる!陸翔もいじめられていて、毎日一緒に苦しみを分かち合い、慰めあったの。
ある寒い日。いつものように教室に残され、いじめっ子の分の作文を書いているところで、校庭からききなれた声の悲鳴が聞こえた。
「陸翔…?」
「あら、気になる?行ってみようか。」
そういったいじめっ子の口元は悪魔の笑みに等しかった。
「………」
言葉が出なかった。陸翔は、陸翔担当のいじめっ子に両足を持たれ逆さになっている。顔には引きずられたと見える、ものすごい傷があり、流血も激しい。
「最近あんたの彼氏も奴隷《いじめられっ子》って聞いたから、お願いしてみたの。」
「ほら、おまえの彼女サンがお出ましだぜ?」
「うっ、うぅ、あぁ。な、夏香…?」
わたしは狂うほどの怒りを覚えた。だって、超美少女の彼氏とかそう問題じゃなく、人間としておかしいでしょ!あのままだと、陸翔が死んじゃう!!
今のこの状況、どうすするのがいいのか、わたしは考えた。とりあえず、いじめっ子達が罰を食らわないようなのは、絶対ダメ。あと、陸翔も死んじゃダメ。なるべく周りに広がらないようにするのも大事ね。
ここで私の天才発動!!いいこと思いついちゃった!まず、私が陸翔の代わりになって引きずられる。まあどうせ死ぬだろうね。でも、作戦の本番はここからよ!いじめっ子達が笑ってる間に私が、強い奴になるの!そして、いじめっ子達の何十倍もの力で仕返ししてやるの!!(今妖怪になったけど、怖くて強ければ何でもよかったの。)
え、そしたらあんたが死んじゃうし、陸翔と離ればなれになるでしょって?
何にってんのよ、陸翔なんて死んでも会いに行くよ。実際もう会ったもん。
それに、いま、後悔してない。超美少女&超天才妖怪の勝利よ!!!!!
ひきこさん
見た目:以上に背が高い 口と目尻が横に裂けている 女の人
特徴:子供を引きずる 足がとてつもなく速い 雨の道路にいる