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吉村弘 - Green
を 聴きながら
””
白くて明るい太陽が、ずっと空のうえから、さっ、って光を出し惜しみみたいにほんのり照らしたり、ぼやかしたりするの。
あたし、それが、まるでベールみたいだな、って思ったから、
そらに光の帯に手をかざしたの。
やわらかなそれは、まるで溶けるようにほんのり開いたり、気が向かないときは、沈んだり、するの。
まるで、気まぐれね!あたし、指の間をすり抜けるそれが、
光の帯が、まるでふっすらとした お着物のようにみえました。
それは、ほんのりしろくて、とうめいで、
どこかすぅって、すぅって、なにか、うかがっているみたい!
そのまま、すとんって、足のちからがぬけて、雪原に座り込んだの。
こつんって、
こつんって、
あたしが昨夜そこに埋めたあたしの亡骸にうしろ が、あたったの。
……それは、ひんやり、してて、つめたくて、かたくて
あたし、ばかね、って いったの。
このひとは、ほんとうに、そういったひとなの。
しかたないわ。氷って、ひんやりしてるけど
……あたし、もしかしたら、本当は、あたたかい、かもって、思います。
はだしの足で探ったら、足裏にうすい新芽の葉がかすったの。
はやく、雪解けしたらよいのに。
……でも、そうしたら、昨夜埋めたあたしの亡骸、はやく、とけちゃうわ。




