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吉村弘 - Green
を 聴きながら
””
リーン、リーン、と水滴があたる度に、鈴が揺れる。
昨夜置いてきた、あたしの亡骸。ここに生えてるわ。
まじまじと、それを見つめてた。
ちらちらと、幻想みたいに、粉みたいな雪が舞うの。
あたし、おそるおそる、木の棒でつついたわ。
昨夜置いてきた、あたしの亡骸のわたし。まったく氷になってたの。
あたし、考えたの。あの氷の身体の中には、きっとまだ、水がながれているの。
あたしの指の先から、きっと水がすいこまれていくから。
あたし、それがなにかしってる気がします。
それは、
ビー玉みたいな、明るいブルーのそれが、
いくつもいくつもあたしにこつんこつんって。あたります。
むぅ。うるさいなぁ。
ほんとに、まだ、みつかっていないのに。
ほんとに、せかしてばかりでひどいんです。
むぅ。まだ、この白い雪原に、新芽はねむったままだわ。
もうすこし、目を閉じていてよいのに。




