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crowder 可笑しな青春のすゝめ  作者: 笹筒 木々
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サブタイトルって何?

何を書けばいいんだすか?

3月31日 木曜日


裏橋市の石神町の3丁目にある団地で()()キッカケは生まれた。

団地の9階の角に居を構える男は、せっせとパソコンで悪巧みを実行していた。

室内は暗く、カタカタとキーボードをタイプする音に混じってカチッカチッと時折クリックの音が響く。

パソコンのブルーライトに当たって空き缶が鈍く光っていた。

その缶がボスではなくレッドブルなのは男の好みの問題だ。

コーヒーが嫌いというわけではないだろう。

ポンッという電子音の後にウインドーが表示される。

[メールを送信します。よろしいですか?]

そして間も無く日付が変わる。

「…はぁ、疲れた。無茶はしてみるもんだな。」

男は一仕事終えた様で達成感に満ち満ちている。

しばらくして男はテレビのあるリビングに向かった。



地デジ化改め地デ鹿のせいでアナログからデジタルになり、男のテレビも代替わりしブラウン管から薄型になった。

その薄型は今も絶賛稼働中である。

もう長いこと使っているのに壊れる気配がなかった。

きっとこの男は物持ちがいいのだろう。

でなければHITACHIが高水準の製品を扱っているということだ。

「よっこらせ。」

テレビの正面に腰を下ろす。

「録画でも消化するか。」

1時間後、時刻は午前2時になろうとしていた。


眠気がこないのか男は一人でボソボソと呟きはじめる。

「…俺も、異世界とかいってみてぇ。それでチートな能力手に入れて無双してハーレム作って可愛い女の子とイチャイチャしてぇな。

勇者として召喚されたりより、やっぱり転生の方が夢があるよなー。

はぁ、美形に生まれ変わりたい。」


*本作の主人公は異世界には行きません。

予めご了承ください。


「それにしても、最近のラノベの主人公は見てて少しイライラするんだよなぁ。

女の子を助けるのはいいんだけど、ヒロインがいるというのにすぐに他の女の子と仲良くなるし、すーぐラッキースケベするし。

もっと比率を考えてくれよ作者。

特になろう系の作者はそれが顕著、ラッキースケベじゃなくて最早ただのスケベだし。

アニメ化すると必ずあると言っても過言ではない水着回もハッキリいって飽きたし、大体なんで8話か9話にあるの?ワンクールしかないアニメだったらストーリーの尺潰すし関係ないしで散々だし。

OVA にしろよ!OVAによ!」


*この男性にラッキースケベも水着回もありません。

予めご了承ください。


「ヒロインもヒロインだし、何か?

最近ではヒロインの髪の毛は染めましょうってか?

異世界系とかだったなら理解できる。

でも、恋愛系でもなんでも現代を舞台にしてるんだったら控えようぜ、な?

なんで赤とか青とか緑とか銀とか金使っちゃうかなぁ。

もうコスプレかよって感じ。

百歩譲って金まで、それより上は人類じゃないから! ポケモンだからっ!

もし、ポケモンから人類に戻りたいんだったら銀魂を見習え銀魂を。

以外に世界観しっかりしてるからね、あれで。

まったく最近のアニメは作画も雑だし。

作画に関しては本当に原作者泣くぞ。

技術的には進歩しているはずなのに品質が悪いのは熱意が足りないからだろーなー。

製作側はもっと的を絞ってクオリティを上げればいいのに。

まぁぐちぐち言っていてもどうにもなんないかぁ。

アニメ業界にはアニメ業界で苦労もあるだろうし。

銀魂見よ。」

そう言って男は銀魂の34話と35話を見てから寝室に向かった。

途中で大量に床に置いていた空き缶の山を蹴っ飛ばしてしまい四方に飛び散った。

カフェインの効果が切れた途端に押し寄せてきた眠気のせいでイラついてまともな判断ができなかったのか、缶をそのまま放置してしまう。

「…ん?」

パソコンは目に悪い光を出していた。

新たに出ているウインドーも適当に操作して電源を落とす。

グッタリとした様子でベットに入る。

そして男はすぐに寝息をたてはじめた。

男の名前は喜多川 和樹

年齢は23、今年で社会人2年目を向かえることになる。

彼女もいて、その人と結婚も考えていた。

























*本作の主人公はこの男性ではございません。

予めご了承ください。














4月1日 金曜日




つい最近満開になった桜の下を制服を着た少年女子が歩いている。

どの目にも期待が輝きとなって映っていた。

予報と違って幸い天気も良く逆に少し汗をかきそうになるくらいの陽気だった。

一人また一人と校舎の中に吸い込まれていく様はなんとなく掃除機に吸引される埃を連想させる。

現在の時刻は午前の8時半、入学式が始まるのは今から1時間半後の10時だそうだ。



「新入生、入場。」

入学式が始まった。

ブラスバンドの演奏が大きな体育館を満たして揺らしている。

毎度思うのだが、生で聴くと迫力が全然違う。

聴くというより感じると言い換えた方がしっくりく感じだ。

中学校に入学する時も似たようなことを思っていた気がしないでもない。

演奏している方を向くと楽器が体育館の明かりを反射して輝いているのが見えた。

楽器に詳しくないので名前がわからないが確か、

「…うーん、なんだっけ?…ゆ、ゆ、ユーチューバー?」

楽器に詳しくないのでやはり名前がわからない。


気がつくと用意されたパイプ椅子に座っていた。

「校歌、国歌斉唱。」

国歌は歌えるが校歌は歌えない。

新入生は歌えないのに意味があるのだろうか?

もしあっても自分が納得して歌おうとするかはべつだけれど。


そして特に変わったことはなく入学式は終わり、事前に教えられていたホームルームで帰りの挨拶を済ませる。

時刻は午前11時半、放課後というには少し早すぎる時間だ。

今家に帰っても誰もいないので家に入れない。

今日に限って鍵と携帯を忘れてしまった自分を恨んでしまう。

やることもないので玄関で靴を履き替えて外に出る。

外に出てもやることがないのはおなじだが。

日が射して思わず顔を手で覆う。

「あっちぃなぁ。」

まだ春だというのに体感温度では初夏と変わらない。

着ていたブレザーを脱いですかさず温度を調節する。

目の前にある自転車置き場に目をやるとまだ残っていた新入生が談笑していた。

なにやら楽しそうで羨ましい。

聞き耳をたてるとマックがどうのこうの言っていた。

「さっそく買い食いですか、しっかり高校生をやる気で何よりです。」

中学時代に部活ばかりをしていて買い食いに縁のなかった自分は第二次青春時代に偏見を持っていた。

それが高校生をするという謎動詞を作ってしまった主な理由だろう。

これならもし謎動詞を作ったという謂れのない罪で警察に捕まっても動機は大丈夫、完璧だ。

動機があったらだめなんだっけ?

「ねぇ、あなた。」

多分それが悪かった。

急に耳元で囁くあちらが悪かった。

だから驚いて急に振り返って頭がぶつかっても自分は悪くない。

きっと。

ゴツンッ

鈍い音が頭を揺らす。

「あっ、すいません。」

すかさず謝った。

「イヤ、こっちも悪かったね。急に声を掛けられたら、そりゃ驚くに決まってる。」

顔を上げると一人の女生徒が立っていた。

一目見た感じ、なんとなく派手な印象だ。

髪型がツインテールだとはわかるのだが自分が想像したことあるソレとは少し違っていた。

結ってある位置的に日本ツインテール協会曰く、レギュラーだとは思うのだが、いかんせんテールの種類がわからない。

若干、制服も着崩している。

きっと先輩なのだろう。

「それじゃあ、失礼します先輩。」

自分はその場を足早に去ろうとした。

「ちょっと待って、実はあなたにお願いしたいことがあるんだけど、いい?」


面倒くさいとは思ったが、入学早々に先輩方から睨まれるよりはマシだろう。


「いいですけど、別に。」


だからきっとイエスという言ってしまったのだろう。


「本当にヤッタァ!じゃあこれ書いて。」

そう言って手渡されたのは四つ折りになったA4サイズの紙とボールペンだった。

「あの…これって…」

「入部届けだよ。」

まじで。

「部活のところにはもう名前入れてあるから、あとはキミの名前と学籍番号入れるだけだから簡単でしょ。」

紙を見ると確かに「日本文化研究部」と書いてある。

「部活…ですか…」

「もう入る部活決めてたりするの?」

「そういうわけじゃないですけど。」

「まぁ、急ぐことでもないしウチの部活、見学していかない?」

「まぁ…それぐらいなら。」

そしてあっという間に私は少しだけ派手な先輩に拉致された。






別に書くことない。誰か使い方教えて(^∇^)

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