7.成長と
悠真はそれから力を隠しながら生活していた。特殊な力があると厄介事を起こしかねないと考えたからだ
そんな生活を続けること12年悠真達は高校2年生になっていた
始業式も終わり各自のクラスに向かう
自分の席に座っていると隣に座った人から声をかけられた
「悠君今年は同じクラスだね」
「ああ、一年間よろしく」
隣に座っていたのは理華だった。理華とは幼稚園から中学までずっと一緒のクラスだったが高一の時始めて違うクラスになっていた
「良かった~今年の悠君と違うクラスだったらどうしようかと思ってた」
「大袈裟だな、俺なんかいなくても理華には友達が沢山いるだろ」
二人が話しているとある人物が話し掛けてきた
「やあ、理華じゃないか今年も同じクラスだね。」
声をかけてきたのは磯貝雅人だった
「うん、よろしくね」
「ところで理華そっちの男は誰だ?」
「何言ってるの、ゆう君だよ。小学校から一緒じゃん」
「すまないほとんど覚えてない」
雅人は悪びれることなくいい放つ、悠真としては理華以外には興味もないので名前を覚えてほしくもないのだが
悠真は二人の会話を聞きながら小説を読み始めた
「そんなことより理華この後時間あるかい?新しいクラスの女の子達と遊びに行くんだ一緒にどうだい?」
雅人は成績優秀、運動神経抜群と絵に描いたような優等生である。本人もそれを自覚しており少々ウザい発言が多くなっている
「いいよ。みんなで遊んだほうが楽しいもんね」
そんな話をしていると担任がクラスにはいってきた
「全員席に着いてー、明日からの予定を連絡します」
今年の担任は吉川雫だ、美人というよりは可愛いといわれる人だ。人当たりも良く生徒の相談によく乗っているから人気も高い
「じゃあまた後でね」
雅人は自分の席に戻っていった
「全員席に着いたね、じゃあ明日からの予定を伝えます」
吉川先生から予定を聞いていたその時
《あー、あー、これで聞こえてるのかな?まぁ大丈夫だろ
え~、みなさん初めまして私は神と呼ばれているものです》
変な放送が流れ始めた