4.覚醒
つぎに目を覚ましたときは病院のベッドの上だった
「気がついたようだな」
悠真が目を覚ました時すぐそばにいたのは父親だった
「父さんか、おはよう」
まさか起きて最初に会うのが父さんとは思わなかったな
「どこか具合悪いところはないか?頭は大丈夫だろうな?どこもぶつけたりしてないな?」
相変わらず頭のことばっかだな
父親は悠真の頭のことばかり心配している
それもそのはず、父親は悠真の心配などしていない父親が心配しているのは頭脳のみでありそれ以外はどうでもいいのだ
「大丈夫ですよ、父さん。ご心配をお掛けしました」
なんだろうこの違和感。以前よりも目も耳も良くなってる気がするような
「まぁ無事に目を覚ましてくれたならそれでいい。早く回復してまた頑張ってくれたまえ」
父親はそう言うとどこかえ行ってしまった。大方悠真が稼いだ金を使ってどこかの女とよろしくやっているのだろう
「さて、俺はどれぐらい寝てたんだ?」
カレンダーを見てみるとあれから3日が過ぎていた
まあ5歳の体で車にひかれて3日で起きれればいいほうかな
悠真はそのあと医者たちと話をして一週間後に退院することになった
一週間なにして過ごすか。退屈だな病院だからパソコンも使えないし、本でもあれば良かったんだろうけど
コンコン
その時扉を叩く音がした
「どうぞ」
「ゆう君入るわねー」
入ってきたのは母さんだった
「久しぶりでいいのかな?」
「ふふっそうね。一週間ぶり位かしら、事故に遭ったって聞いて急いできたのよ。もう平気なの?」
「心配ないよ。どこも痛くないし完璧だ」
「なら良かった。あなたの頭が悪くなったら困るもんね」
母さんはいい人なのだが思ったことをすぐに言ってしまう所があり、言わなくていいことも言ってしまう。
しかし、悠真はあまり嫌いではなかった。本心を隠して話されるよりも本音の方が話しやすい
「退屈してると思って色々持ってきたわよ」
ドサッ
母さんの持っていた袋には沢山の本が入っていた
「最近の子はこういうのを読むんですって」
「ライトノベルだね」
「ごめんね。これくらいしか思い付かなくて」
「いや、暇だったしちょうど良かった」
「なら良かった。私はもう行くわね」
母さんは本を置くとすぐに出ていった
「読んでみるか」
母が持ってきたのは異世界もののラノベだった
「案外面白いものだな」
今まで二次創作を読んでこなかった悠真には新鮮に写った
「こんな能力があればどんなに楽かな~」
悠真はふと先程読んだ小説の台詞を言ってみた
『ステータス』
すると目の前に立体映像のようなものが現れた
八雲悠真 5歳
体力:10/58 魔力:12/12
攻撃:36
防御:32
素早さ:30
魔攻:20
魔防:28
賢さ:826
運:100
スキル
武術
剣術:Lv1 格闘術:Lv1
魔法
火魔法:Lv1 水魔法:Lv1 風魔法:Lv1 闇魔法:Lv1 雷魔法:Lv1 回復魔法:Lv1
上級魔法
時空魔法:Lv1 黒魔法:Lv1 音魔法:Lv1
技能
鑑定:Lv1 隠蔽:Lv1 隠密:Lv1 探知:Lv1 身体強化:Lv1 五感強化:Lv1 再生:Lv1 魔法付与:Lv1 魔法耐性:Lv1 詠唱短縮:Lv1
特殊
言語理解 縮地:Lv1 使役:Lv1 限界突破
上位スキル
アイテムボックス
ユニークスキル
記憶 支配 洗脳 ステータス開示
アルティメットスキル
未設定(1)
「なんだこれ?」