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異世界に跳ばされてみた

(・∀・)酢魔法が故障して遅れました

「サービスで特典を2つつけてやろう。


1つは翻訳能力じゃ。言葉が通じないと文字通りお話しにならんからの」


何やらうまいこと言った感を出してるがスルーする。


「言葉だけに…お話にならん」


絶対にツッコまない。


とは言うものの、神様が翻訳スキルを標準装備してくれるのはありがたい。

例えば中世のイギリスでは、貴族と平民は元々の民族や言語が違ったから、出身階層が違えばまともに会話が成立しなかったそうだ。


まったく歴史や文化が違う異世界で、言葉が通じないのは致命的なハンデだろう。日本だって女性が侍の刀を素手で触っただけで罰せられり、町中で鞘と鞘がぶつかっただけで切り合いが始まった時代もある。


「ゴホン…もう一つは希望のモノを与えよう。伝説の武器でも、究極魔法でも、レアスキルでも、王位でも、レアで伝説的で究極的で巨乳な猫耳美女メイドでも構わんぞ」


「猫耳⁉」


オレは想像上のシッポを振った。べ、別に巨乳メイドに興味なんかあるわけないし。ただ猫が好きなだけだ…ホントだよ。


神様ヘンタイの基準で美女とか言われてもだなあ…」


「誰がヘンタイじゃい!」


「なあ神様。あっちの世界へ行ったら…やはり、怪物とかワンサカいて、戦ったりしなくちゃなんないのか?」


「うむ、だからテンプレと申したではないか。剣と魔法と冒険の世界じゃよ。」


オラわくわくしねーぞ。好きな映画もHFヒロイックファンタジーよりSFサイファイだし。

そもそも、コレはゲームじゃないからリセットもきかないし、命が欲しければじっくり考えねば。


「ちなみに時間が立つほど身体を復元しにくくなるんでな、早目に決めた方が無難じゃぞ。いくら元気でも、身体が死体ゾンビだったり手足がないのは嫌じゃろ?」


オレの座右の銘は優柔不断。服や靴もじっくり試着するタイプ。急がされると尚更決まらないのだ。


伝説の武器といえばエクスカリバーが代名詞だが、名刀があっても、名人になれるわけではないし。そもそも人を切る自信はない。

究極魔法があっても一発撃つごとにダウンして誰かに背負われてたら役にたたないし。

強奪スキルとか道義的にただの犯罪者だ。


それに少しくらい強くなっても、人混みの中で後ろから刺されたら簡単にやられそうな気もするんだよね。

コンビニで刺された有名な格闘家や、浮気相手に包丁で刺された人気プロレスラーや、女性と喧嘩してのされた柔道メダリストもいたしなあ。


「おーい。聞いとるかの?もう時間がないのじゃよ。マジで急いでくれんとヤバいんじゃよ」


そもそも、異世界のウィルスには免疫がないので、感染症にかかっただけでイチコロっぽい。

異世界の医療レベルは不明だが、抗生物質がなければ盲腸やかすり傷で普通に死ぬ。

実は過去に人類を最も大量殺戮したのは、戦争じゃなく蚊や鼠(が媒介する病原体)だ。


「そろそろカウントダウンなんじゃが、もう巨乳美女でよかろう?」


何故か神様が半泣きだが無視する。


なら不死身の体とか白魔術師ならどうだ?

不老不死になっても、異世界へ行けば無一文でいきなりホームレス。健康で貧乏とかどんな罰ゲームだよ。


やはり男は金と権力か?王様になって毎日豪遊にキャッキャウフフのハーレム生活?

いやいや、リアルの王様って実は朝から晩まで陳情やら山のような書類に囲まれ、公務で寝る暇もないほど大変らしい。


無能な為政者の行く末は、暗殺か革命でギロチン行きってのは歴史が証明してる。王座とはダモクレスの剣である。

そもそも高校生に管理職は無理。


「とことんネガティブ思考じゃのお主は。あと3分で強制転移実行じゃぞ」


正直、可能なら魔法より先端科学を選びたい。

AIと原子炉搭載の軍事衛星で、魔王の頭を100km先からレーザー狙撃。

敵軍隊もマイクロ波の広域照射で都市ごと丸ごとローストチキン。

衛星軌道からのバンカーバスターで、ダンジョン最下層まで一瞬で貫通。3秒で攻略終了。


欠点は異世界ではメンテナンスが不可能なこと。故障したら電池の切れたリモコンより役にたたない。


「カウトダウン開始じゃ」


何でも解決できる便利な道具とかないのか…。


オレは閃いた!アジア人なら誰でも知ってる漫画のアレだ。

未来的にして科学的にして四次元的なポッケがあれば全てかなえてくれるではないか?


「なあ神様。異世界にも、何でも出し入れできる超便利なアレってあるのかな?」


「おお、何でも出し入れできる超便利なアレならもちろんあるぞ。そんな物でいいなら、ワシが特注品を用意してやろう」


もっと詳しく聞きたかったが、本当にタイムアップのようだ。


「ゲートオープン!それでは、ようこそ我が世界へじゃ」


オレは異世界へ転移した。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「時間が足りなくて転移先はランダムなんじゃが、アイテムボックスだけで、はたして大丈夫かのう?」神様が呟いた。





初めての海外旅行に行ったサンフランシスコで、渡米三日目にコンビニで銃で脅されました。

また阪神淡路大震災も体験しました。


(゜.゜)それは平和ボケした日常から突然遭遇した異世界でした。



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