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最終話 悪役令嬢はヒロインに感謝を捧げる

やっと完結までたどり着きました。後1話エピローグ的な小話をアップします。


完結するのか心配して下さった読者様、恋愛タグ詐欺を心配して下さった読者様、色々ありがたいご指導、ご指摘をして下さった読者様、面白いと言って下さった寛大な読者様。ありがとうございました。



「王太子ダリウスを廃嫡し、新たに我が娘マリアンヌを王族と認め、王位継承権を有する者とする」


「なっ!な、何を仰っているのですか⁉私を廃嫡?娘?父上はいったい何を言っているのだ!意味がわからぬ!宰相‼」


「そのままの意味では?貴方はもう王太子では無くなったのです。そして我が家のマリアンヌがいえ、もうマリアンヌ様と言わなければなりませんね。王女として認められ城に迎えられるのですよ。いやはや養女とはいえ、我が子と思い育てて来ましたが、娘の巣立ちは寂しいものですな」


「なっ宰相の娘が養女⁉そ、そして私の妹⁉そんなバカな‼」


「うるさいぞダリウス!貴様はもう王太子では無い。このまま王族に籍を残すのも後々面倒な事に成るだろう。いずれかの空いている伯爵位でもくれてやるから、そこの新妻と仲良く生きて行け。後の事はベルナルド!貴様に任せる。近いうちにマリアンヌを連れて来るようにな」


「丸投げですか……はあ。かしこまりました」


「ああ、それと壁の染みを何とかしておけ。親を呼んで引き渡す様に…わかるな?」


「父上っ!お待ち下さい!父上!」


「うるさいわ!出来るならば親子の縁も切りたいくらいだ。もう貴様は王太子では無いのだ。臣下に下るのだから父上などと呼ぶでないわ!」


「なっ父、陛下‼」


(何て事!何でこうなるの⁉私はダリウスと幸せになる筈だわ。そうよ王太子妃として、いずれは王妃になって皆に敬われる存在になる筈なのに…あの女のせいね!あの女が素直に断罪されていれば、こんな事にはならなかったのよ!)



「ダリウス様!こうなったのも全てあの方のせいだと思います!ローズマリー様を探して罪を認めさせて私達の正当性を陛下にもう一度訴えましょう!」


「そ、そうだな!俺達は何も悪い事はしていないのだ。なのに廃嫡などと!父上はアーレスバッハに何か術でも掛けられているに違いない。父上の目を覚まさせてやらねばこの国はアーレスバッハに乗っ取られてしまう!よしミシェル行くぞ!あの女を探すんだ!」



「その必要はございませんわ」


「あっ!ローズ貴様!貴様のせいで私は王太子を廃嫡になってしまったのだぞ!さあ父上の元へ行き罪を認め私達が正しい事を証明するのだ!」


「罪?私にどんな罪が?私は公爵令嬢ですのよ?陛下も仰っていたじゃありませんか?高位貴族が下の者に何かをしたとしても何の問題も無いと。後宮では日常茶飯事だとも仰っていましたわね。それよりも殿下、いえもう殿下ではありませんわねダリウス様。ダリウス様は私との婚約を破棄され国家反逆罪の疑いも掛けられていましたわね。どうやら穏便に済んだ様でようございましたね」


「何を⁉貴様は、いやアーレスバッハが父上に怪しい術を掛けて操っているに違いない!でなければ私を廃嫡にする筈が無いのだ!」


「そうよ!貴女のせいでダリウス様は王太子で無くなったのよ!私のハッピーエンドを滅茶苦茶にして!どうしてくれるのよ!」


「ハッピーエンド?あらあらミシェル様はおかしな事を仰るのね?ミシェル様の望み通り、愛するダリウス様と結ばれたのにハッピーエンドでは無いと?」


「それは…でも私は王太子ダリウス殿下と結ばれる運命だったのよ!こんな筈じゃ無かったわ!」


「運命?それはどういう事ですの?まさか怪しい占い師にでも言われたのですか?」


「違うわよ!私は前世…いえ夢、そう夢よ!予知夢を見たのよ!ミシェル・アグーテとダリウス様が結ば…れるの…を…」


「まあ!夢にまでダリウス様と結ばれる姿が出て来たのですね。何てロマンチックなのでしょう!夢が現実になって良かったですわねミシェル様。ところで、その夢ではダリウス様の肩書きは何でしたの?王太子でしたか?」


「……(そう言えば、ライバル令嬢との婚約破棄の後、ダリウスとミシェルは結ばれたとしか書いて無かっ…た?)うそよ…そんな」


「ミシェル?君は私が王太子だから…?まさか、そんな事は無いと言ってくれミシェル⁉」


「…さい…うるさいうるさい!ええそうよ!私は王太子妃、いずれはこの国の王妃になれると思っていたのよ!それなのに…そうよ私がちゃんとあの本を読んでいれば書いてあった筈なのに!ううん違う…そうよあんたが!ローズマリーがみんな悪いのよ!あんたが何かしたんでしょ?ダリウス様の言う通り怪しい魔法を使ったんでしょ?正体を現しなさいよ魔女ローズマリー‼」


「魔女?私が?まあなんて素敵な響き!そうですわね…私はこれから魔女になろうと思いますわ!魔女と魔王…良いですわね!ありがとうございますミシェル様!私は頑張って立派な魔女になりますわ!」


「な、何を言っているの?貴女頭がおかしくなったの?」


「いいえ私は正常ですわ!それよりもミシェル様。そちらで魂が飛んでしまっている様に呆然としていらっしゃる旦那様を放っておいてはいけませんわ!せっかくダリウス様と結ばれ、男爵よりも上の伯爵夫人になられるのですから力を合わせて幸せになって下さいませね」



「ローズ、もう良いだろ行くぞ!」


「まあジル!そんなに急かさないでちょうだい。私は今お別れを言おうとしていましたのよ!」


「チッ そんなヤツらと別れを惜しんでどうするんだ。何の意味も無いだろ!それよりも早く来い。お前の父親がイライラしながら待っているぞ」


「イライラしているのは貴方でしょうジルベルト?あ、アンッ強引ね」


「ジルって…あ、貴女の従者じゃ…?」


「ええ私の優秀で大切な従者ですわ」


「ふ、ふ~ん。ダリウス様に捨てられた所を従者に付け込まれた訳?それとも貴女の方から手を出したのかしら。ふふん、可哀相な公爵令嬢です事!」


「貴様…「良いのよ」」


「そうですわね。貴女にはお分かりにならないでしょうけど、実はね、ジルは魔王様ですのよ。魔女に相応しいのは魔王と決まっておりますでしょう?ウフフ」


「貴女やっぱりおかしいわ。従者を魔王だなんて…」


「ホホホ 何とでも。私達はこれからアーレスバッハ一族全員でジルの故郷へ移住致しますの。もうお会いする事は無いでしょうが最後にミシェル様に一言だけ」


「な、何よ!」


「私はミシェル様に心からの感謝を捧げますわ。それでは、ごきげんよう」


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