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プロローグ
今考えてみても、どうしてこうなったかが分からない。クラスの奴らも、本当はこんなつもりじゃなかったんだと思う。約一名を除けば。
まあ俺はその中でも幸運なほうの部類には入る、かもしれない。というのも、俺の生活は大して変わっていないのだ。周りの連中に比べれば、よっぽど普通な学校生活を送れている。その点に関しては認めるべきだろう。
ただ、依然と惨めな状態であることも、また確かなことだ。皆に馬鹿にされ、笑い者にされ、蔑まれる毎日。これが惨めと言わずして何と言うのだろう。
学校内という限られた世界ではあるが、文字通り「人権がない」というのは、耐え難いことなのである。
だから反乱を起こすことにした。