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失くした人

作者: 石村竜汰

これは短編小説という項目で書いた"詞"です

淋しい感じの詞ですので気分が落ちるかもしれません

気分を落としたくない場合は閲覧注意です

いなくなって欲しくないという気持ちが強い詞でもあります

君はいつも僕の隣に居た

特別な存在ではなく ただの友として

ある日の午後君は僕を置いていってしまった

僕はそのことに気づかずにいた 気づいた頃にはもう君は見えない人に

遠い存在でも君がいるとわかるならそれでいい

君はもう近くにも遠くにもいない

僕は荒息を吐きながら駆け回り探した 探し続けた

でも君は見つからない いつからだろう 考えてもわからない

君がいなくなった時がわかるなら その時間(とき)へ戻りたい

戻れないとわかっていても そう思い続けた


僕はいつも君の隣に居たかった

ただの友としての存在ではなく 特別な存在でいたかった

ある日の午後僕は君を連れて出掛けた

君の手を強く握りしめて 離さぬよう

僕は気づかないでいた 君の目にあるモノを

君はいなくなった 僕には見えないわからない存在になっていた

君はもう遠すぎて届かない存在に 

僕は目にあるモノを流さず走り続けた 探し続けた

探し続けた でも君は見つからない

僕は崩れ落ち 拭いながら叫ぶ 叫び続けた

なぜならもう会えない存在に 僕には見えない存在に…

それでも会いたい だからこそもう一度会いたい

わかりながらも そう願い続けた


僕の隣には空白の席

何の存在もなく 空白のみの存在

ある日の午後僕は一人出掛けた

自分の拳を強く握りしめて 涙をこらえ

二度と手を離さないそう誓った でもそれも遅い

僕はやっと気づいた 君の真実に

君がいないという真実(ほんとう)に 存在しない真実(ほんとう)

君はもうどこにもいないんだ…

でも僕は歩き続ける 願い思い続けるために…君のために…

どうでしたでしょうか

探してももう見つからない、悲しい人

こうなりたくない、と願って書いたのも事実です

もし本当にこうなったとき自分がどうなるか怖いものです


読者のかた、読んで頂きありがとうございます

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