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東方偽人伝〜その男は記憶を失っても、歩み続ける〜  作者: 甘味処アリス
聖夜異変の章〜黒のサンタは別れの音色を奏でる〜
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情報収集

久しぶりの更新です!

お待たせして申し訳ありません!

 僕は、とりあえず一度博麗神社に戻った。すると、そこにいたのは、あの霊夢と戦っていた銀髪の少女……魂魄 妖夢だった。


「あら、あなたは……って、お爺様!?」

「おお、妖夢ではないか! 幽々子お嬢様の護衛はしかと果たしておるか?」

「それが……幽々子様が、消えてしまわれたのです」

「……今回の異変と関係ありそうじゃな」


 妖忌が立派な白い髭を撫でながらそう言うと、刀を取り出す。


「どうやら、ワシも本格的に異変に挑まねばならぬらしい」

「ええ、お供します」


 銀髪の二人が僕を置いて異変攻略に行ってしまい、僕も慌てて追いかけようとすると、何処からか現れた紫さんに呼び止められる。


「あの坊やは相変わらずね。二人とも、計画性って物がないのかしら。ねぇ、そう思わないかしら?」


 僕は紫さんに問いかけられ、後ろを振り向かずに答える。


「だけど、正直行くアテもありません。それなら、二人のように行き当たりばったりで行った方が早いと思いますが?」


 僕がそう言って駆け出そうとすると、足だけあの、目玉だらけの不気味な空間に飲み込まれて動けなくなる。


「待ちなさいと言ってるのよ。私は、今回の異変のヒントを持っている青年を一人知っているわ」

「ほう……どちら様で?」

「森近 霖之助よ。魔法の森……魔法使いの住む森の入り口に建っている、香霖堂にいるわ」


 紫さんはそう言うと、指をパチンと鳴らす。すると、僕の全身は不気味な空間に飲み込まれ……気づいた時には、香霖堂、と書かれた店の前だった。

 僕は、ガラガラと香霖堂の扉を開けた。


◇◆◇◆◇


「えっと……あなたが、霖之助さんですか?」

「うん、そうだよ。君は……魔法使いではなさそうだ。かと言って、力がないわけでもない。不思議な存在……霊夢のようだね。大方、霊夢達の異変の場所を見つけたいんだろう? それなら、これを持っていくといい」


 霖之助さんに渡されたのは、十字架のネックレスだった。


「それは、異変の犯人のいる所に、導いてくれるネッスレスさ。魔理沙も霊夢も捕まり、幻想郷の実力者はだいぶ限られてきた。頼れるのは君だけだ」


 霖之助さんはそう言うと、僕の肩にポン、と手を置いて、香霖堂の外に出た。


「……何処に、いるんだ」


 ネッスレスに問いかけると、ネッスレスは小さく前に揺れた。

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