シャンデリア戦 後日談
「なあなあ」
コレスティーノは鈴に声をかけた。
「何だよ?」
「海でのハプニング、俺しっかり見とったで(スノーに教えてもらった)」
コレスティーノは愉快そうに言った。鈴は瞬時に顔が真っ赤になった後、サァァっと蒼ざめる。「それ、二度と口にするなよ? 今度こそ玲に殺される」
「ん? もうすでに殺されっとたんとちゃう? シャンデリア戦で」
すると鈴は否定した。
「あれは、ただ気絶していただけだ。ベイビードールが勝手に死人扱いしたんだよ」
「そうやったんか。……それで?」
「『それで?』って……。もう話すことはないぞ」
すると、コレスティーノは笑いながら言った。
「ちゃうちゃう! そやなくて、玲ちゃんのスリーサイズ教えてくれへんか言うとるんや」
「上から80、61ってとこか。さすがにヒップまでは分かんねえけど」
鈴は平然と言いのけた。コレスティーノは何故か大爆笑する。
「あんさん、キャラ変わっとるのとちゃいます? せや、以前の鈴くんやったら『知るわけないだろ!? ってか、殺スよ?』くらい言うたやんか。はははっ」
「どっかの誰かさんの影響だろ。それに、『ヤンデレな姉を怖がる純粋無垢な弟』っていう設定は、ここではいらないんじゃね? 何かメンドくなってきたし。パラレルワールドってヤツなのだよ、コレスティーノくん」
鈴は不敵に笑った。
「あかんわ~。鈴くんが何言うとるか俺にはさっぱりやなぁ」
「どうやら、まだ完全に解けていないようだな」ベイビードールは淡々と言った。
まあともかく、と鈴は話を遮る。
「作者『紅騎士と黒猫』の―――主に『黒猫』、というかコイツだけの―――都合により、本編での俺と、この話の俺とでは性格が違うのでヨロシク☆」
~あとがき~
「むっちゃノリええなぁ。どうしたん?」
「当たり前だろ? ずっとイジラれっぱなしだったからストレス溜まってたんだ」
「よう二重人格が出ぇへんかったな、今まで」
「? 何のこと?」
鈴は訝しげに首を傾げた。コレスティーノは何でもないと言って笑いながらその場を去って行った―――。
むちゃくちゃな内容でスミマセン……。