表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Red tea  作者: 紅騎士と黒猫
シャンデリア戦
13/19

№1

鈴がどうしようかもじもじしていると、ベイビードールがあることを提案した。


「玲、お前の怒りが収まらぬのならば、シャンデリア戦としゃれこもうではないか」


「シャンデリア戦?」


玲が興味津々に聞く。


「そうだ。互いにあるモノを賭けて武器を持ってシャンデリアの上で戦うのだ」


「あるモノ・・・」


「シャンデリアの上に乗るのは二人、降りられるのは一人だ」


玲には「あるモノ」の意味がわかった。


普段の冷静な玲なら絶対に拒否する。


だが今の玲は怒りが頂点まできている。そんなことどうでもよかった。


「鈴、りましょう。シャンデリア戦」


「えっ・・・」


鈴は戸惑った。クリスの方を向き助けを求める。


「玲、だめ――――――」


クリスがそう言いかけた時、頭に衝撃が走った。


それはスノーが背後からクリスを殴ったものだった。


クリスはボーっとして意識を失った。


スノーは倒れるクリスの身体を受け止め、腕を肩に回した。


「大丈夫だよ。べビィ―は君に仲直りをするチャンスを与えてくれているのさ」


と、スノーがウィンクして言った。


そうはいえど、玲は本当に殺る気だ。目がそう言っている。


「大丈夫。シャンデリア戦は殺し合うためのものじゃないから」


鈴はスノーの言葉に半信半疑だったが、玲と仲直りできるならと思いシャンデリア戦に望んだ。


「ならば決まりだ。さてとショータイムといこうか・・・」


ベイビードールは指をパチンと鳴らした。


すると、壁がボロボロと崩れ大きなホールとなった。


そして上から五つほどのシャンデリアが落ちてきた。


「さあ、鈴、玲、乗れ」


鈴と玲は一つのシャンデリアに同時に乗った。すると、シャンデリアが自動的に上にいった。


「さてと、観客の皆さんは上へ」


そう言うと、ベイビードールはスノーたちを階段へと案内した。


「ほお、これはなかなかの高さだな。落ちたら確実に死ぬな」


フローラが静かにに言う。


気付けばスノーたちはビル13階分に相当する高さにいた。


「鈴、玲、思う存分楽しむといい」


ベイビードールが開戦の合図を告げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ