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Red tea  作者: 紅騎士と黒猫
楽しいお茶会
1/19

始まり

『黒猫』こと畔です。Red teaは、『lupino』と『無限ホール』をコラボした作品です。キャラの説明などはきちんとしていくつもりなので、気軽に読んでやってください☆

 ふわふわと宙に浮いているみたいだ。暖かい。まるで何かに包まれているような感じ。ここはどこだ?

少なくとも、俺が知っている場所じゃない。俺がいたところはもっと寒かった。

 



 「――――」

 声が聞こえる。

 「おい」

 「うっ……」

 ―――頭が痛い。

 「目が覚めたか」

 声の主は特に心配する様子もなく、淡々と言い放った。

 「さっさと起きろ」

 どうやら、頭上から声をかけられているらしい。俺は顔を上げ、そいつの顔を見た。そいつはまるで人形のような顔をしていた。怪訝な顔をしていたが、その他は何の表情も浮かべていない。俺はゾッとして身震いをする。気付いたら俺は、そいつに魔法弾を撃ち込もうとしていた。やばいっ、と思ったがその時にはもう遅い。……はずだった。

 「……あれ? 魔法が使えない……?」

 俺は困惑した。今まで普通に使えていたのに。

 「それもそうだろう。ここは我の庭だ」

 「え……?」

 何こいつ、すっげぇカッコいいんですけど。

 「お前は突然空から降ってきたのだ。我の世界では、魔法なるものは存在しない。恐らく、お前は別の世界からやって来たのだろうな。お前、名は何と言う?」

 「リ、リン黒澤鈴クロサワリンです」

 その時、遠くから新たな声が聞こえた。

 「ベビィー!!」

 「?!」

 何だよ、こいつ。俺は何がどうなってるか分かんねえんだよ。人形の兄ちゃんにここがどこなのか聞くまで邪魔するんじゃねえ。殺すよ?

 すると、その男は目を見開いて―――大げさに、驚いた。

 「何、この子供? ……もしかして、べビィーの隠し子?!」

 人形の兄ちゃん―――ベイビードールという名前らしい―――は、思い切り邪魔男―――スノーという名らしい―――を殴った。躊躇のない殴り方だった。

 「そんなわけないだろう。こちらはまた別の世界から来た客人だ。……そうだな?」

 確認を取るようにベイビードールは顔をこちらに向ける。

 「は、はい!」

 こいつは敵にしないようにしておこう、厄介そうだ。

 「ふうん。俺はスノーだ。えっと、君は?」

 鈴が答える前にベイビードールが答える。「鈴だ」





 「鈴~、どこにいるの? ……あ」

 鈴の双子の姉、レイだ。彼女はベイビードールとスノーに気付き、口をつぐんでしまった。

 「これはこれは。今日は可愛い客人が二人も来た。そこの者、名を何と申す?」

 「玲よ」

 玲は物おじせず、冷たく言い放つ。彼女は基本的に、鈴以外の者に対して冷たいのである。

 「女の子は愛想良くしなきゃ駄目だ」

 スノーが注意する。ベイビードールが彼を睨んだ。

 「黙れ。―――お前たちは、顔がそっくりだな」

 「性格はまるで違うわ」

 玲が言う。

 「うん、確かに」スノーは二人を見比べた後、頷いた。

 「あの……」

 鈴はおどおどしながらベイビードールに話しかける。

 「何だ? そう緊張せずとも良い」

 「えっと、あの……。ボ、ボクをあなたの配下に入れてはもらえないでしょうか?」

 ―――言っておくが、これは演技だからな。厄介になりそうな存在は厄介になる前にどうにかしておく、それが俺の主義だ。メンドくさいことは嫌いだし。

 

 

 

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