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1 赤い糸なんていりません!

ピピ・・・ピピピっ


目覚ましの音が耳に届く。

文字盤を覗きこめばいつも通りの時間だった。



「くぁ・・・・」


月曜日とは辛いものだ。

とか何とか思いながら、

俺、関谷遥斗は欠伸をして、口を手で押さえた。



・・・・・あれ?


自分の手を初めて見て気づいた。

何故だか知らないが、俺の小指に・・・・。


赤い糸がっ!


巻きついてるんですっ!


小指に赤い糸って・・・・。

良く聞く、少女漫画見たいじゃないかっ。


まぁあのロマンチストな妹あたりが巻きつけたんだろう、

と予想しながらその糸を外そうとした。


はずだった。


「はぁっ?」

思わず独り言を呟いてしまったじゃねーかこの糸め!


くそっ・・・・・ちょっと絡んでるだけなのに外れねぇっ


俺が一人でその糸と格闘していると、


「おっはよぉーっ!!!」


朝っぱらからノックもしないで俺の部屋に突入してきたのは、

幼馴染の相原鈴香だ。


その頭の邪魔なだけなリボンがウザい。

そしてテンションもウザい。

しいて言うなら絡みづらい。

いや絡みたくない。


「・・・・・・・」


なので俺が完全無視していると、


「何よぉその態度!可愛い可愛い幼馴染が起こしに来てやってんでしょ!」

「いや、頼んでねぇっ!」


あ、思わず突っ込んでしまったじゃねーか。


「てか早くそのきったないパジャマ脱ぎなさいよぉー、さぁ学校へいざ行かん!」


うっぜー・・・・。

思わず俺は顔をしかめた。


不意に下を向いたときに俺は気づいてしまった。


俺の小指の赤い糸が、

鈴香の小指に絡まっているのを・・・・・。

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