星幽たち その3
そうだ!
アンブラルが大通りで、誰かさんに寄生としようとしていたから俺が襲いかかったんだ。
きっと、彼女はその誰かさんだ!
アンブラルという存在は、古来から人と区別がつかない姿をしているが、獲物を見つけると液状化して人間に寄生する生き物だ。そして、その液状化したアンブラルが人間に寄生をしてしまうと、頭まで浸透して脳を掻き回し、狂わせ、最後には思考を乗っ取ってしまう。アンブラルに、乗っ取られた人間は、全て廃の憑き物と呼ばれる怪物になってしまう。
つまりは、簡単にいうと人間を悪人にしてしまうんだ。
そして、アンブラルに頭を乗っ取られた人間。廃の憑き物は必ず四日後に死ぬ。なんでかわからないが、正確に四日後なんだ。
「ええと……」
「さっき、私をアンブラルから守ってくれたでしょ。お礼がいいたいのに、完全無視してて取り付く島もないんだもん」
「やっぱり、そうか……でも、すまないが君がアンブラルの近くにいること自体は、もともとどうでも良かったんだ。俺はただ、アンブラルが人に寄生しようとしているところを目撃したから滅ぼしただけなんだ。俺の実家は、そういうことを生業とした人間の集まりみたいな。先祖代々から、得体の知らない存在であるアンブラルと睨めっこをしているという。ちょっと変わった家系なんだ」
「ひええええ、それであんなに強くてカッコイイの?」
「うんうん。よくわかってらっしゃるよ君は」




