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君がいないと息も出来ない

作者: こーへ〜

アキラ…男

田島恭子…女

カズマ…男

アキラN「神様は不公平だ」


アキラ「大好きだ!」


アキラN「僕はそう叫んだ!けれど彼女は僕に」


女「ごめんなさい、私、木村君が好きなの」


カズマ「ふははは!100人目おめでとー!大台だな!高校生でこれはすげーよ!あーきーらっ!」

アキラ「ふんっ!」

カズマ「ぐぼぁ!!」


アキラN「ムカついた、無性にムカついた、だから腹に一発打ち込んだ」


カズマ「何すんだよ」

アキラ「お前が悪い」

カズマ「ひでぇ…がくっ」

アキラ「倒れる音までわざわざどうも、ほらカズマ、起きろ」


アキラN「手を伸ばした瞬間、轟音が鳴り響いた」


カズマ「なんだ!?」

アキラ「雷か?」

カズマ「おいおい近くねーか?」

アキラ「だな、雨降る前に帰ろうぜ」


アキラN「そう言って2人で外に出た…」


カズマ「うっ…なんだ息が詰まる…」

アキラ「なんだ急に…苦し…」


アキラN「その世界は息をするにも苦しかった」


アキラ「…はぁ…うっ…おい…カズマ…無事か…」

カズマ「……」

アキラ「おい!カズマ!かはっ…やべ息が…死…ぬ…」


アキラN「死ぬと思った、次の瞬間、僕は意識を失った」


恭子「ねぇ…起きて…」


アキラ「なんだ?どこからか声がする…抱えられてる?んっ…唇に柔らかいものが…」


恭子「起きて…息ができる筈よ」


アキラ「ん…んん…」

恭子「おはよ」

アキラ「うわぁ!?」

恭子「そんなに驚く?」

アキラ「あ、いや…ごめん…」

恭子「息できるでしょ?」

アキラ「あ、うん…でもどうして?」

恭子「それは…こ・れ」

アキラ「これ?」

恭子「わかんないの?これよ」

アキラ「んっ!?」

恭子「どう?」

アキラ「き、き、キスがありました!」

恭子「そうね…やっと探したのよ…生きてて良かった」

アキラ「やっと?」

恭子「うん、私ねあなたのこと好きだったの、今でもずっと…だけど私は親の関係で遠い高校行ったから、お別れなっちゃって…でも諦めきれなくて…大学生なって…また会いにいける距離になったから…でも中々勇気出なかったの」

アキラ「え?でも君みたいな可愛い子知らない」

恭子「可愛い…嬉し…覚えてる?私のこと、私、田島恭子よ」

アキラ「はぁあああ!!??お、お前が田島恭子!?中学の頃、お嬢様だけど暴飲暴食でグラトニー田島とまで言われた巨漢女の?田島恭子!?あ、ありえねぇ!!」

恭子「あり得るの!私は頑張ったの!ダメだと思ったから!あなたが好きになってしまったから!」

アキラ「お、おう」

恭子「ねぇ好き…」

アキラ「う、うん」

恭子「付き合ってくれる?」

アキラ「うん」

恭子「ありがと…んっ」


アキラN「彼女はまた僕にキスをした。」


恭子「よかった…間に合って」


アキラ「間に合って?どういうこと?」

恭子「この世は変わってしまったの…神様によって、愛を受けれないものは二日経つと息をするのが困難になっていく、その後一日経つと死ぬ」

アキラ「それって…昨日夢で」

恭子「そうよ、夢で語りかけられたはずよ、それで私の友達は死んだわ…信じなかったから…愛が受けれないからって死だなんて…そんな酷いことって…ないよ…うぅ…ひっぐ…」

アキラ「大丈夫、居るから…俺が君をずっと好きで居るから!」


アキラN「そう言い聞かせた。彼女に、そして自分に」


恭子「ありがとう…アキラ君、愛してるわ」

アキラ「うん、愛してる」

恭子「…ホント良かったわ、間に合って」

アキラ「うん、ほんとに死ぬかと思った」

恭子「ええ、会えて良かった、会う勇気持って良かった…ギリギリだったわ」

アキラ「うん、そうだカズマは!?」

恭子「カズマ?」

アキラ「ダチだよ!」

恭子「あれ?」

アキラ「カズマ!おい、カズマしっかりしろ!起きろよ!」

恭子「アキラ君!その人はもう…」

カズマ「……うっ」

アキラ「!?まだ生きてる…おい、カズマ、しっかり」

恭子「無理よもう…」

アキラ「無理じゃねぇ、俺はコイツが好きなんだよ、ダチとして…助けたいんだよ」

恭子「友達として…あ、友愛、それも愛だわ!助かるかも!」

アキラ「ホントか!」

恭子「ええ」

アキラ「カズマ、俺はお前が好きだ!ダチとして愛してんだ、さっさと起きろよ」

カズマ「……くはぁ…」

アキラ「…ダメなのか?友愛は…友情と愛は別か?」

恭子「恋愛として以外の愛はダメなの?それじゃ彼はもう…」

アキラ「あ、そういえば…はは、そりゃそうだ、愛は接吻にて示せ、仕方ない…やるしかないな…」

恭子「どうする気?」

アキラ「…すーはー……」

恭子「もしかして…」

アキラ「カズマ、愛してんぞ」

恭子「きゃっ」

カズマ「んっ」

アキラ「カズマ、生きろ、お前を見殺しにするくらいならお前に恋してやる、だから生きろよ」

カズマ「…ぷはっ!はぁはぁ…息ができる」

アキラ「よっ、おかえり」

カズマ「アキラ!」

アキラ「無事で何より」

カズマ「おうサンキュ」

アキラ「おかえり親友、愛してんぞ」

カズマ「お、おう…なんだよ気持ち悪い」

アキラ「お前って夢見たか?」

カズマ「夢?」

アキラ「愛を受けないと死ぬってやつ」

カズマ「あー神様が、愛がうんたらかんたらで死ぬ、愛は接吻でーみたいなやつ」

アキラ「うん、あれマジもん」

カズマ「嘘…」

アキラ「ホント、実際に息出来なくて死ぬところだったろ、お互い」

カズマ「ああ、でもどうやって助かったんだ?」

アキラ「愛だよ、俺はこの子に生かされた」

カズマ「うぉ!?すげー可愛い!誰だよその子!」

アキラ「田島恭子」

恭子「ど、どうも、えーとカズマ君、お久しぶり」

カズマ「た、田島恭子!!??お嬢様だけど暴飲暴食でグラトニー田島とまで言われた巨漢女の!?田島恭子ぉ!?う、嘘だろ…」

恭子「ホントなんだけどな…」

アキラ「わかるよ、その反応、けどこれが現実だ」

カズマ「人間何があるかわからんな…すげーよ田島、むっちゃ綺麗だわ」

恭子「ありがと」

アキラ「んで、その綺麗になった田島恭子は俺の彼女になりました」

カズマ「はぁ!?」

アキラ「言ったろ、愛を受けれないと死ぬって、んでなんか俺、愛されてたみたい、息もできなくなって倒れてるのを助けるのは王子様な筈だけどさ、お姫様が助けてくれたんだわ、お熱いキスで」

恭子「お熱いだなんて…そんな、恥ずかしい」

アキラ「照れてる、可愛い」

恭子「やだもう」

カズマ「へーへーよーござんしたねー」

アキラ「おいおい拗ねんなよー」

カズマ「拗ねてねぇ!ん?てか待て、なんで俺助かってんだ?んー」

アキラ「どうした?キョロキョロして」

カズマ「誰もいない、ジー」

恭子「な、何?」

アキラ「どした?今度は恭子のことじーっとみて」

カズマ「ふっ…ふっふっふ…はーはっは!!」

恭子「急に何?」

アキラ「どうしたんだよ急に」

カズマ「いやいやわかったんだよ!俺が助かったのは!マイスイートハニー!君のおかげだ!」

恭子「え?私は何も」

カズマ「いや君だ、女の子は他にいないし、僕ら2人を愛しキスで助けてくれたんだろ?」

恭子「いや私が愛してるのはアキラ君だけだし、キスなんてアキラ君にしかしたくない」

カズマ「へ?」

アキラ「いやぁ、へへ」

カズマ「え?恭子ちゃんじゃない」

アキラ「恭子ちゃんって、お前急に」

カズマ「じゃないとすると誰なんだよ!俺に愛をくれて助けたのは!」

アキラ「俺だよ」

カズマ「へ?ど、どういうこと?」

アキラ「お前に恋しました、キスしました」

カズマ「へ?あ?え?」

アキラ「だってお前に死なれたくなかったんだもん」

カズマ「え?あ…うん…いやいやいやいや、俺死なせないように俺に恋してキスした?はぁあ?」

アキラ「うん」

カズマ「馬鹿なの?ふざけんなって」

アキラ「ふざけてねーよ!本気だよ!お前に死なれてたまっか!」

カズマ「お、おう…わりぃ」

アキラ「俺がお前を死なせねぇ、俺がお前を愛してやる」

カズマ「…え?やだ、何これ」

アキラ「さて、三人とも無事助かったし帰るか」

恭子「うん、そうね」

アキラ「あ、その前に…んっ」

恭子「んっ…」

アキラ「口直し…愛してるよ」

恭子「ん、私も」

アキラ「おーい、何してんだー帰るぞー、マイハニー」

カズマ「ぐぬぬ…うわぁああ!!!」

アキラ「うぉっ!なんだよ!」

カズマ「お前なんて嫌いだー!!」

アキラ「おいおいよせって!」

カズマ「お、俺も女の子に愛されたーい!!彼女ほしーい!!うわぁああ」



アキラN

「ちょっとした後日談、あの後普通に過ごしてた、2日経つと息は苦しくなった、一度だけ愛を受ければいいって問題ではなかった、明日終わるのか永遠なのかいつまで続くのかはわからない、きっと神の思し召しのままってやつ

でも、愛を与え、愛を受けていけば、きっと生きていけるだろう。

僕らは共に生きる、生きていける。君が居ないと、あなたが居ないと

そんな口だけのような恋愛をして離れるのなんていくらでもあるだろう…でも…それを実感して生きていかなければならない


愛する人が居なければ

愛してくれる人が居なければ


生きていけない…」


恭子「ねぇ愛してるわ、あなたが居ないと生きていけない」

アキラ「うん、僕もだ」


アキラ「君がいないと息もできない」

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