約束の後のお約束
久々の更新です。
pvの見方を知って見てみたら4000件いってました。
ビックリです。
皆さん読んで頂きありがとうございます。
俺はトオヤ達と別れてから剣術の山に向かっていた。
別に職業を変えるとかそういう理由では無い。
少しだけ、用があるのだ。
「相変わらず、この山はどうにかならないのか…。」
今俺の目の前に広がる光景は剣術の山の入り口にある、途轍もなく長い長い階段だった。
よく見ると見知った奴が登っている姿が見える。
約千キロ分の階段を登るという苦行である。
曰く、この山は一度入ったら、もう行きたく無い所ベストスリーに入るという…。
ゲームなのになぜ、こんな酷いことになっているかなんて簡単だ。
剣術の山にいるGMが変態だからだ。
どう変態かは見れば分かる。
俺はゆっくり階段ダッシュの準備をする。
階段の上り方の一つは極力体をブラさ無いことと、普段使わない筋肉を使うので、 簡単に体を痛めてしまうので極力衝撃を体に伝えないようにすること…。
二つとも似たようなものか…。
俺は全速力で階段を登り始める。
************
「ほぅ、この山に一番最初に辿り着いたのはお主か…」
全員打ち合わせでもしてるのか?
魔導の小屋でも似た発言を聞いたぞ。
そこにいたのは初老と思われる爺さんだった。
この人は良くも悪くも戦闘狂である。
そして、もう一つ剣術馬鹿も入っているような気がする…。
名前はアイント。
俺がベータの頃によく世話になっていたのは言わずもがな…。
「…」
「…」
お互いの無言が続く。
理由に関しては明らかだった。
それでも、俺はここに来た理由がある。
「誰かと思ったらコシキか…。
もう一度、剣術を学ぶ気になったのか?」
「いいえ、学びますけど今回は職業が魔法使いなので手合わせを…」
「けっ、魔法がなんじゃ。
知っとるわい、つい先ほどエフィアが自慢して来たからのう。
思い出すだけで胸糞悪い。」
あれ、何か地雷だったみたいな…。
いや、でも今回はこの人じゃ無いと剣士系スキルが手に入らないだけど…。
一応剣を持つからには習得しておきたいし…。
どうやら、『必要経験値10倍』の効果は取得の時にも現れるみたいだし…。
「まぁ、丁度ワシも暇だったから相手してやってもいいが…。
ワシはお主より、まだ弱いぞ…」
そう、ベータの頃にこの人に勝ってしまったのだ。
それからというものの、よく挑んできてもう嫌になる程、戦ったのだ。
そして、ベータの最終日に言った言葉は『次こそは勝つ』と言ってた記憶がある。
それは、この人が大変負けず嫌いな証拠であり、戦闘狂であることを意味していた。
「アイントの爺さん、あんたにしか頼めないんだ。
頼む!俺と手合わせをしてくれ!早い段階で剣術スキルを入手しておきたいんだ!」
「ぬぅ、仕方あるまい。
お主と手合わせをしよう。
そのかわり、今度ワシが連絡した時に手合わせをしてもらう。
更に、今回はハンデをつけさせてもらう。
ワシのステータスがお主の10倍と言うハンデをな…。」
「いいぜ、アイントの爺さん。
始めようぜ!ここから先は…」
「うぬ…」
お互いに剣を構える。
そして、デュエルの申し込みをする。
特殊言語については割愛…。
俺達二人は笑う。
お互いにフェアな戦いがそこにはあるのだから…。
デュエルのカウントが始まる。
5
俺はゆっくり先程までの型を崩して自然体となる。
4
アイントの爺さんはゆっくりと2本目の剣を抜く。
3
俺は自然体を崩さず深呼吸を始める。
2
お互いにもう油断も隙も無い。
1
向き合うだけの殺気のやりとりを交わし、俺は剣を強く握る。
0
そのカウント見た瞬間に俺たちは不気味な笑みを漏らして言葉を発する。
『殺し合いだ‼︎』
ガキンッ‼︎
この日、剣術の山でとんでもない打ち合いがあったという掲示板があったという…。
************
俺とアイントの爺さんの殺し合いの終わった30分後、俺は魔導の小屋にて突っ伏していた。
「あのジジイ、あまり強くなっていないとか嘘だろ!
あとちょっとで負けるかと思った。」
俺は愚痴をこぼしながらステータスの確認を始める。
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コシキ LV1(150)(0.01%)
職業:魔法使いLV1(10) (70.00%)
ステータス
HP:100/100(6)(+20){+50}
MP:100/100(1)(+0)(+1){+50}
STR:10(6)(+2)<[+2][+20]剣術><[+2]格闘>{+5}
VIT:10(0){+5}
INT:10(1)(+0)(+0){+5}
MND:10(0)(+0)(+0)
AGI:10(6)(+2)(+1)(+2)<[+20]剣術>{+5}
DEX:10(0){+5}
LUK:10(0){+5}
スキル(29.99%)
『剣LV3』
『縮地LV2』
『空踏LV1』
『格闘LV2』
『魔法補正LV1』
『必要経験値10倍EX LV1』
『分配EX LV1』
『限界突破LV1』
AS
『真実の一閃LV1』
『一閃羅刹LV1』
PS
『羅刹LV1』
『剣の極致LV1』
称号
『夜叉』
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もう、わけわからん。
こんなに補正値が高くなかった筈だが…。
おそらく、『必要経験値10倍EX』の効力のせいだろう。
まぁ、この際スキルは無視しよう。
なんとなく、わかっていたから…
けど、称号って何?
こんなもの初めて見るんだけど…。
アイントの爺さんから聞くには、本サービスから出た新システムで、ステータス補正や成長補正、更にはマル秘のものまであるらしい。
しかし、称号の習得の仕方がかなりアバウトだった。
称号はこのソフトの管理AIが開発を行っており、取得条件などはあまり決まってなく、AIが見て選別して渡すらしい。
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夜叉 R2
能力
全ステータスに50%の補正
HP,STR,AGIに50%の成長補正
敵を倒すたびにSTR,AGI,VIT,DEXに1%ずつの補正をかける、最大1000%(戦闘終了時して五分間戦闘を行わないとリセット)。
攻撃を受け止めるたり、弾き返すたびに全ステータスに0.1%の補正、HP,MPの自然回復力0.1%ずつ付与、最大100%(戦闘が終了すると同時にリセット)。
HPが減れば減る程、STR,VIT,AGIに1%減るにつき1%の補正をかける、最大200%(リセットは無し)
取得条件
1.自分より総合ステータスが遥かに上の相手とノーダメで勝利する。
2.その戦闘時に近接戦闘でずっと戦い続ける。
3.真正面から戦う。
4.以上の条件を全て揃えて私達AIが最低10体評価したプレイヤーに与える称号です。
これから先、注目されるので他より少しだけ称号が手に入れやすくなります。
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oh、AIは俺に何を目指させているんだ?
確かにベータの頃にハヤブサの剣士と呼ばれていたけどこの戦闘方は脳筋すぎる。
いや、無双には使えそうなスキルなんだけどね…。
というか、最後の取得条件の下が更に頭を悩ませる。
アイントの爺さんが、称号というだけで注目され、これから強くなる機会が増えると言っていたが、こういうことなのか…。
ところどころ意味が分からないが、なんとなく予測がつくから何とも言えねぇ。
まぁ、今回目指すのは万能職だからいいんだけど…。
「コシキくん、そろそろ始めないか?」
エフィアさんが俺に声をかけてくる。
そういえば、魔法を習いにここに来たんだっけ?
なら、気を引き締めてやらないとな。
「はい、始めましょう。」
俺は切り替えてそう言うと、エフィアさんは満足したかのように頷いて、俺に来るように促す。
俺はエフィアさんについて行く。
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俺は一つの書庫のような部屋に案内された。
「ここは?」
「そうか、君は入るのは初めてか…。
ここは魔導の書庫だ。
この魔導の小屋の最深部に当たる場所だ。
と言っても、この奥に禁書庫があるから最深部とはいえないのだがね…。」
あの、職業変更の場所が最深部じゃなかったんだな…。
にしても、これだけ見ても全部魔法について書かれた本だぞ…一体、何冊あるんだ。
目算でも一万は超えているような…。
「ん?」
「どうかしたのかな?
突然声なんか出して…」
「いや、俺たち以外人がいないなと思いまして…。
学びに来る人とか結構いるのかと思ったんですけど…。」
GMの方たちが授業などをしてくれることは知っている。
かの、剣術の山のアイントの爺さんはやり方が酷くて俺以外の全員が用があるとき以外近づかなくなったという伝説が残ったほどだ。
まぁ、あの人の実力があることは確かなので腕試しの時用に戦うくらいしか殆どの人はそこにこなかったという…。
そんな場所にも、ここと似たような場所があり、学ぶものが一応あったのにも関わらず、学ばなくてはならない魔法について知識を蓄えようというものはいなかった。
「そのことについては簡単だ。
基本的には詠唱魔法さえ覚えていればいいし、禁書庫の中身以外は普通に街で出回っているからな…。
それに、他のプレイヤーに聞いた方が実践も出来て、更には時間がかからないという点だな。
その点、君は変人だと思うぞ。
たったの一ヶ月しかないベータテストの三週間を剣術の山で引きこもって強くなろうなんて、馬鹿と呼ばれても不思議ではないのだぞ。」
「いやぁ、それほどでも…。
そうなると、授業を受ける人も最低限なんですか…。」
「そうなるな…あと褒めていないから。
精々、少し詠唱魔法の知識を教えたくらいだからな…。
そこで君に質問したい。
君は詠唱を目指すか、陣を目指すか…。」
そう、このゲームには詠唱魔法と陣魔法がある。
詠唱魔法はその名の通り、ある一定の鍵言葉を紡いで発動させる手法である。
そして、陣魔法は魔法陣を描き出して魔法を使う手法である。
お互いにメリットとデメリットを持つが、魔法剣士を目指すにしても何にしても、詠唱魔法が一番いい。
詠唱魔法ならば、思考詠唱スキルを覚えた後に上手く詠唱することによって魔法剣を実現させることも可能だったりする。
逆に陣魔法では魔法剣の実現は難しいか否かで答えると、そうでもない。
しかし、ストックするにしても数に限りがある点と詠唱魔法ほどのバラエティを増やすのが難しい点である。
そこから、詠唱魔法の方が主流になってしまった真の理由である。
しかし、実は俺は俺はそうは思っていなかったりする。
陣魔法というのは詠唱魔法より手間がかかる分の強さがあると思っている。
ならば、俺の答えは決まっていた。
「俺には両方教えてください。
お願いします、エフィアさん。」
俺は頭を下げてエフィアさんに頼み込んだ。
dilgrait(決闘メニュー)読みは:ディルグレイト
相変わらず、適当に文字列を並べているだけなので意味はありません。
一応作っておきました。
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真実の一閃
威力0.8倍
効果
横薙ぎの一閃を放つ。
この一閃は相手の防御やVITなどを全て無視して自分の素のダメージを与える技
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一閃羅刹
威力2.0倍
効果
一時的に一撃与える度に追撃の一撃を発生させる。
他の能力との複重効果は可能。
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羅刹
HP、STR、AGIに2%の補正。
*これは必要経験値10倍の効果無しの場合です。
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剣の極致
剣の極意と同系統に扱われている。
実は取得条件の違い以外は殆ど同じ。
なら何故作ったというツッコミは無しで…。
剣装備時にSTR.AGIに2%の補正
*これも必要経験値10倍の効果無しの場合です。
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他に疑問に思った点などがありましたら言ってください。
極力、答えていくつもりです。
読んで頂きありがとうございます。
今更ながら修正です。
STRの剣術補正値の修正です。
+0 → +3に変えました。
格闘術の補正と比べて低くなっていました。