2人目の男の子
2人目です!
上手くかけてるかな...
「なぁ、清哉!今日も遊び来ねぇの?」
清哉「あぁ、悪いな。」
「なんだよ、付き合いわりぃな。まぁいいや、また明日な。」
清哉「悪い、また明日な。」
正直、誘ってくれるのは有難いと思ってはいる。だが、金がない。家は決して裕福ではない。むしろ、貧乏だ。
だから、極力金を使わないように、遊びは避けて、母さんの内職を手伝ってやりたい。
清哉「はぁ、金持ちになりてぇ。」
思わずため息が漏れる。まぁ、呟いたところで叶いはしないが、
?「こんにちは!赤木清哉くんであってる?」
知らない女の人が声をかけてきた。結構美人だ。
清哉「はい?そうですけど、どちら様?」
?「よかった!間違えてなかった!まずは自己紹介ね。私は私立央常女学園という所で国語教師をしています。朝比奈です。よろしくね!」
彼女はニコリと笑った。が、央常女学園?数年前に隣町に出来た高校で、確か女子校だったはずだが、俺に何の用だ?怪しいな、帰ろう。
清哉「はぁ。ではこれで」
朝比奈「え!?ちょ、ちょっと待って!なんで帰ろうとしてるの!?」
清哉「いや、だって、あなたの学校女子校でしょ。俺には関係ないから。」
朝比奈「いや、あるよ!君にはね、この春から女子高校生として央常女学園に入学して欲しいんだ。」
清哉「は?いや、意味わかんないんで。さようなら。」
〔言ってる意味がわからない。さっさと帰ろう。〕
朝比奈「だから待ってよ!人の話を聞こう?」
清哉「聞く気ないんで、ほかの人当たってください。」
朝比奈「ホントにいいの?君の願いが叶うかもしれないんだよ?」
〔え?今この人なんて言った?願いがかなう?〕
清哉「どういう事ですか?」
朝比奈「どうもこうも、言葉のとおりだよ。お金持ちになりたいっていう君の願いが叶うかもしれないって言ったんだ。」
朝比奈はクスリと笑った。なにか企んでいるような笑いだ。
清哉「なんで知ってるんですか?俺の願い。」
朝比奈「なんでって、君が言ってたじゃないか!さっき、声をかける前にね。」
そうか、さっきの独り言を聞いていたのか。なんか嫌だな。
清哉「で、なんなんですか?馬鹿にしたいならすればいいですよ。俺は本気なんで。」
朝比奈は真剣な顔でこちらを見た
朝比奈「馬鹿になんてしないよ。君のそれも、立派な願いだ。なんたって、家族のためなんだからね。」
何でそれを知ってるんだ、この人はいったい、なにをどこまで知ってるんだ?
清哉「なんで知ってるんですか?話は聞くので教えてください。ただし、時間が無いので手短にお願いしますね。」
朝比奈「うん!分かったよ!まずは、なんで知ってるかだね、それは調べたからだよ!君のことや君の家族のこともね、だから知ってるし、君が選ばれたんだ。」
〔選ばれた?どういうことだ?〕
朝比奈「選ばれた理由とか、詳しいことは秘密だけどね!で!ここからが本題!願いを叶えるのには条件があります!」
清哉「条件?あぁ、それがさっき言ってた、」
ここまで言いかけて、朝比奈に遮られる。
朝比奈「そう!女子高校生になって欲しいってこと!この理由もあんまり言えないんだけど。とりあえず、女子高校生として3年間学校で過ごしてほしいの!もちろん、バレないようにね?で、無事卒業出来たら、めでたく君の願いは叶えられるってわけさ!」
朝比奈は自信満々の顔で言い切った。
清哉「へぇ、それだけですか?案外簡単そうですね。」
朝比奈「ううん、そうでもないよ。もちろん色んな制約があるよ、例えば、学校在学中は寮で暮らしてもらうし、勝手に外へ出ることも許されない。それに、ずっと女装しててもらわなきゃいけない!でも、生活費はこちらから支給するし、必要ならば物も取り寄せてあげる。お小遣いもちゃんと渡すよ!どう?やってみない?」
清哉「女装か、」
〔女装はしたくないが、生活費免除に小遣いも貰えて、上手く行けば金持ちにもなれるのか、悪い話ではないな。〕
清哉「わかりました。やります。でも親にだけは相談させてください。」
朝比奈「おーけー!じゃあ連絡先教えとくね!母親の許しが貰えたらここに連絡ちょうだい!じゃあ、さようなら!」
朝比奈は笑顔で帰っていった。
〔母親か、ほんとに調べたんだな。女装とか、女子校の事は伏せて母さんに話してみよう。〕
次は3人目と4人目を書くつもりです!
更新はいつになるか分かりませんが、是非読んでいただけたらと思います!!