僕らは手を繋ごう
寂しさを
分かち合えないから
僕らは手を繋ごう
消えては灯る
世界の片隅
同じ道を
違うあらすじで歩く
君と僕は
まるで違って
寝転んだ芝生の上で
君は星座の物語を
僕は地層に眠る恐竜たちを
思ったりする
足りないのは
愛ではなくて
見つめていたのは
諦めでもなくて
静かに
確かめ合う
指先は密かに
その熱を許しあっている
互いに
擦り傷を作りながら
笑い合うよりも
僕らは手を繋ごう
長い息を吐く
この世界の片隅
しかめっ面のまま
泣きっ面のまま
離せば放たれる
脆さを抱えながら
答えにあうような
質問を探すのなら
どこにも行けやしないから
僕らは手探りのまま
奪い合うのなら
与え合うのなら
境目を越えられない
僕と君のまま
僕らは手を繋ごう
指先は密かに
奪い合い
与え合う
なにより優しい方法で