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運命
人は誰しも、一度は「魔法」というものに憧れを抱いたことがあるのではないだろうか。自由に空を飛んだり、動物と通じ合ったり、病気を治したり。富や名声を手に入れ、面倒なことだって一瞬で解決できる。
私も魔法に憧れる内の一人だ。…いや、正確には「だった」。
ほんの数日前まで、魔法という夢のような力に憧れを抱いていたし、たった一度でいいから、かの有名な魔導士様にもお会いしてみたいと思っていた。そう、魔法は人々を笑顔にする素敵な力。ずっとそう思っていたんだ。それなのに…。
どうしてこんなことになってしまったのか、まだ自分でも頭の整理がついていない。私はいつものように、普通の朝を迎えたはずなのに。一体どこで何が狂ってしまったんだろう。




