思いつき
[ドタエモンX]
現場は、凄惨であった。被害者は、胸を鋭利な刃物で突き刺された後に、凍ったバナナを耳につけられ、あげく「ライバルにバナナってどうよ?」というコメントが付されていた。
「これは、明らかに鎧○への挑戦だ」と思った人はいたが、別に関係ないので端折ることにする。だって、本当に関係ないもん。
野比坂は、現場をみた瞬間に「これは殺しだ」と直感した。
→当たり前じゃん。刃物でさされたっていってるしょ。 被害者の顔には見覚えがある。旧知の友人、光田だ。光田は、学生自体アメフトの選手でならしたバリバリの体育会系だった。黒く焼けた肌、頑丈な肩、すべてが輝いていた。それが今や、ただの肉塊になりはてている。
野比坂のほおを、涙がつたう。よぎるのは、光田との思い出。あれは、高校のときであった。当時、野比坂は静恵という女性徒と交際していた。ある日、静恵から別れ話がでた。野比坂が理由を聞いても、静恵にはあいまいな返答しかなかった。当時は、落ち込んだものだ。そのとき、ともに遊び、泣いてくれたのが光田だった。光田と一線をこえたのもその時だ。
→はあ?なにいってんのよ。おまえ?アナルにタッチダウンされたわけぇ??
野比坂はおもった。「まじこいつ、うるせえ」。
隣にいるコバルトブルーのロボットに野比坂は容赦ない蔑視をくれた。
「おい、さっきからお前、うるせえぞ。だれにいってやがる?」
「おいおい、とぼけんなよ、ボーイ。ユーしかいないじゃん?」とぼける8等身。
「おれは、いま警視庁特別鑑識用装置、みえっちんブルーディスティニーをつかってる最中だぜ。ノビ、お前のこころと俺はシンクロしていたのさ。」
「ああん?てめえ、人の心を覗き見してやがったのか?この間は、女子更衣室をのぞいて、今度は他人の心か。たく、とんでもない助平野郎だぜ。」
「しかしよ~ノビ。ああ、そこはよわいの。とか思えマジきもいぞ。受けかよ。せめて、お前のダンディの顔で恥じらう乙女とか、やめてくんねえ?」
野比坂は、拳銃に手をかけていた。光田との秘密の花園の思い出にけちをつけたばかりか、自分のああ、よわいとこまでぇえええ~ノビらめぇぇぇぇ・・・・
もだえる相棒をみながら、コバルトブルーのロボット、ドタエモンは「人間とは本当に不思議なものですね」とかいう、神気取りの悪役のまねをしていた。
つづかない