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月もほのかに薫る日は  作者: 岸々庵々
5/7

電話、生長

また二本立てです。

その人はそのボロボロの携帯電話を

何だかとても大事そうに握り締めていた

連絡を待っている様でもあり

怒りを怺えている様でもあった

僕のサンチマンタリスムが堰を切って溢れた

そんな電車のワンシーン


―――――――――――――――――――――――――


越してきて直ぐの世界は

ただひたすらに美しくて

その直情的な色遣いに僕は圧倒された


掃除を怠っていた世界は

四隅にホコリが溜まっていて

その厳密な色使いを僕は敬遠した


世界の掃除用具はなく

僕は途方に暮れていた

壁はくすみ床にはホコリが積もって


ゴミ屋敷と化した世界は

引っ越さなければならなくなって

直情的な色使いに会うこともなくなった

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