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月もほのかに薫る日は  作者: 岸々庵々
3/7

親愛なる古ぼけたラジオへ

赤茶けた空から雨が淡々と降っている

ラジオから流れる洪水警報

砂嵐に呑まれて朝が来るまで


目覚めて窓から空を見る

錆びついた空から雨が淡々と降っている

地面は空を鮮やかに投影し

僕は思わず二度寝をする


目が覚めた

雨が止んだ

僕は何度か目をこすった

赤茶けた目から錆が取れた

空はきれいに青色で……


『親愛なる古ぼけたラジオへ』


この紙面に詰め込まれた文字が

僕をいつしかロボットにしたのだ


『親愛なる古ぼけたラジオへ』


乳白色の風が頬を撫でた気がした

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