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月もほのかに薫る日は  作者: 岸々庵々
2/7

木ノ下ニテ女ヲ待ツ、はじめの一歩

二本立てです。

早咲きの桜

まだ誰も気づかない

純情なる処女おとめの恥じらい


早咲きの桜

まだ誰も見ようとしない

婉然たる乙女の計らい


早咲きの桜

嗚呼そして漸く

妖艶なる熟女おそめの青春



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



そして一瞬にして暗い光が僕を包んだ


暗い光が進むべき道を照らす

光の反射の具合によって

道は薄い氷に見える


「それでも進まなきゃいけない」


僕はそう思って足を地面から剥離させる

足を一歩前に踏み出すと

足は闇に呑まれてしまう


「それでも踏みこまなきゃならない」


僕は併し踏みしめるべき地面を知らない

足が地面の気配を探っているうちに

闇は静かに僕を引きずり込もうと手を伸ばす


『ココがオマエの行き止まりだ』


僕はすぐにでも足を戻したくなる

冷や汗に混じって決意が垂れ落ちる

思考と感情が乖離する


「ソレデモ僕は行かなきゃならない」


僕が氷を踏み破ろうとすると光が僕を包んだ

それはよく見る明るい光であり

そこは何の変哲もない美しい世界だった

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