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はじまり
僕が貴方のことを思い出すのはよく晴れた日の夕方の海沿い、息苦しくてつらい日の夢の中だ。
思い出して過去が変わるわけではないし、この記憶も無くしたくなんてない。
ただ貴方との記憶や携帯の中にある思い出が無くなってしまえばいいのにと何度も祈ったりもしたけれど、その度に涙と記憶が忘れてはいけないと思わせる。
貴方からもらったものが今の私を支えるもの。
僕と貴方の出会いと数年間の思い出は無くすことも消すこともできない、この世界に沢山の痕跡と僕と貴方自身の体に刻み込まれた傷と記憶がある限り消えることはない。
僕と貴方の2人がこの世界からいなくなるその日まで。




