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きみのその手に触れたくて 〜リメイク〜  作者: 遥風 かずら
第六章 恋敵クライマックス

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68.不慣れな女子との遭遇

 初めて行った七瀬の家から離れて数分後、雪乃と一緒に駅前を歩いていたら誰かに声をかけられた。


「あれ~? 泉じゃん。珍しいね、ここで会うとか。どっか行ってたの?」

「まぁね。塾とか適当に探してた。あなたは?」

「暇つぶしかな。って言うかさ、隣にいるのって世君の元カノの葛西さんだっけ……?」

「そう、私の友達の綾希ちゃん。一緒に見て回ってたんだ」


 何となく雪乃の背中に隠れた。やっぱり見慣れない女子とは話が出来ないかも。雪乃も普段のわたしを呼ぶのと違う人になっているし違和感がある。


「……誰?」

「うっわ、ひっど! 葛西さん、一応ウチも同クラなんだけどなぁ。席が違うし話をした時ないから知らないかもだけど、酷くない?」


 ……そう言われても知らないし。


「(あ、あやきち。えと、同じクラスにいる女子で私の友達っていうかね。一年の時から話してた子なんだ)」


 ああ、そういう――。


「何か用事?」

「話しかけただけだし泉と友達だから声かけただけ。葛西さんって、世君の言った通りの子だね」

「世君って?」

「え? 元彼なんでしょ? 葛西さんの……」

「知らない」


 知ってるけど知らない。関わりたくない名前だからそう答えるのが正解。雪乃に声をかけてきたならわたしに声なんてかけなくてもいいのに。


「きっつ~。噂以上にキツい性格? なのに、七瀬とか林崎ってふたりして好きになってるとか、あり得なくない? 泉もそう思うでしょ?」

「ごめん。私、この子の友達だから。悪く言うのはやめてくれる?」


 どこかで聞いたことのあるセリフ。これってわたしが七瀬に最初の頃に言った言葉だ。沙奈を悪く言わないでって言ってたセリフ。


 こうやって聞くと友達ってそういうことなんだ。


「ふぅん? お気に入りなんだ? ウチには関係ないけど、林崎が好きな人って葛西さんだったんじゃないの? それなのによく一緒にいれんね。ライバル関係と友達続けてられるとか、泉も優しいもんだよね」

「いいじゃん別に。あなたには関係ないし。てか、もういいよね? 私ら帰る途中だし」

「それもそうだ。また教室で話しかければいいわけだし? バイバイ、泉。それと、葛西さん」


 そういえば沙奈にばかり悪いイメージを持っていたけど、他の女子たちも七瀬と弘人を狙っていたんだよね。


 ずっと忘れていたというか気にしてこなかったけど。もうすぐ夏休みだからわざと戦いを挑んできたとか?


「あやきち、ごめんよ。気分悪くしたよね? このまま帰らずにちょっと、カフェ行こ」

「行く」

「あやきちはちっともキツくないから。だから、ごめんね」

「平気」


 雪乃が凄く謝ってるなんて。


 他の女子、しかも話したことの無い女子でも男子のことにはやっぱり関わってくるんだなぁ。


 ……それも元彼絡みで。


 あいつがわたしのことをどう話しているかなんてどうでもいいけど、わたしのことで七瀬や弘人、雪乃にも酷いことを言うなら許したくない。


 あいつにはわたしを完全に諦めさせないと駄目だ。

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