表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/365

日本は格差が小さいという神話

日本は格差が小さい国と認識されている根拠の一つが

大竹文雄氏の2005年の論文です。

日本の所得格差が大きくなったのは高齢化が原因で

実質的な格差拡大は「みせかけ」であるとの説です。


実はこの論文には非正規社員のデータが含まれていなかったのです。

「日本型格差社会」からの脱却P120 著者 岩田規久男

この論文の3年前の2002年時点で非正規社員の比率は全体で29%

男性で15%、女性で49%あったにも関わらずです。


非正規社員を考慮した別の研究、太田清(2005)では

「全ての年齢層で所得格差は拡大した」との結論が導かれています。

太田氏は従来の研究が非正規社員を考慮しなかった理由を

「これまでは非正規のデータが無かった為だろう」と言っています。


2006年のOECD「対日審査報告書」では

日本の相対的貧困率は、先進国でアメリカに次いで高いと発表しています。

2000年のアメリカが13.7%、日本が13.5%

その後データが更新され

2021年ではアメリカ16.9%、日本15.3%になりました。

「日本型格差社会」からの脱却P122 著者 岩田規久男


岩田規久男先生はこうなった原因の一つが

日本政府の税による再分配の下手さとおっしゃっています。

因みに政府の所得再分配効果には消費税は含まれていないので、

発表している効果よりもっと低くなります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ