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うちのダンナ詩集

ワイト島から歩き去った君へ

作者: 陸 なるみ



浜に立つ姿

夢に出る()

遠くなる声も

月に照るよ


後ろ背は(はつ)

波寄せ砂

洗う絵も静か

音逸らすな


干潟は足跡(そくせき)

残しいつか

闇に(さや)か。この

手が届くか?


沈黙(しじま)は拡がり

見渡す先

(かす)みて置き去り

床ガラ空き


(あした)降る雨は

惑う涙

独り()る身、(とき)

充ちず、「まだだ」


導きを今は

居待ち()えつ

冷えても今際(いまわ)

遺した熱


捉えて離さず

甘く酔いて

…逢瀬はいつも

十六夜にて


好きな貝殻(かい)手にし

君に逢うと

想い侘びて死に

末も添うと


思い侘びて詩に

これからもそうと


「…そうだ、末世(すえ)も添うともよ!」



挿絵(By みてみん)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 切なくそして、美しい詩ですね。 泣きそう…いや、ちょっと泣…( ω-、) 素敵な作品をありがとうございました!
[良い点] 良い詩ですね (*´▽`*) [一言] 涼しい夜風に吹かれた感じでした。
[一言] 何度も読み返しました。 貝殻から聴こえるのは 波の音なのか 彼の人の声か 想いは波とともに寄せて 想いは波とともに返して 残滓にきっと 指先は触れる と、思いたいです。
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