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社畜RPG~異世界で社畜は成り上がる~  作者: 藤畑晴輝
レベル1:ここは異世界
9/240

ステージ5ミッション3:ゴブリンの集落へ行け

前回までのあらすじ

村の半分辺りまで来たらへんで谷と出くわした快。

絶体絶命のなか、咄嗟の機転でなんとか谷を渡りきった快であった。

 村に着き、快はすぐに村長を探し始めた。アンナイ曰くこの依頼は村長直々のものらしい。


「あのすみません。この村の村長さんにお会いしたいのですが、どこにいらっしゃるか分かりますか?」

俺は近くの女性に聞いてみた。

「村長なら、つい先程出かけられましたよ。」

出かけたのか。アンナイからの連絡が来ているはずなのだが、こんなときに出かけるとは少し考えにくい。

「すみません。村長がどちらへ行ったかというのは分かりますか?」

「確かゴブリンの集落へ行くと仰っていました。どうやらあまり料金が多くない依頼なので冒険者の方々からの依頼承諾が3年もなかったのよ。そんな中での依頼承諾者が現れたので、村長直々に偵察しに行くと張り切ってらしたので。」

なんとも有り難いことではあるがお身体の様子とか大丈夫なのだろうか。一応、村長らしいし。それにどうやら俺は金1枚が高いと勘違いしていたようだ。。


 アンナイに見せてもらった金は本物の金だった。それもあって承諾した快であったが、この世界では元の世界での金銭感覚ではあてにならないのであった。

「それでは、ゴブリンの集落がどこにあるかは分かりますか?」

「ちょっと待って、今さら気付いたのだけれどもあなたが依頼承諾者?」

 快はポケットから冒険者カードを名刺のように見せた。

「はい、私は冒険者の永瀬 快です。よろしくお願いいたします。」

 冒険者カードを見たその人は少し苦笑いしていた。

「ランクFですか…。」

「何か問題でもあるでしょうか?」

「いいえ、フォレト村が実験台にされたんだと思いまして。」

俺が何がなんだか分からない素振りをすると、その女性が説明してくれた。


 快が見たときにはランクDが最低なのだが、本当はランクFも存在するのだ。これは新人の冒険者を試す余興でもあるらしく、これでクリアできれば有望株、クリアできなければランクFの依頼しかできなくなるという。ランクFはそのために存在するという。

アンナイ、このこと知っててわざと減らしたのか。いろいろな冒険者が行き来しているのに、あれだけしかないのはおかしいと思ってたんだよ。

「あれ?受付の方々から何も聞いていないのですか?ランクFの方には説明するのがお決まりと聞いてましたが。」

そこも隠されてたのかよ。何かこういうイタズラをされると仁美を思い浮かべてしまうな、仁美にも散々この手のようなイタズラはされた。


 いろいろと真実を知ってしまった快は少しどうでもよくなったかのように脱線していたゴブリンの集落への行き方を聞いた。

「それならここから南にほんの少し行った先にありますよ。すぐに着きます。」

「分かりました、では。」

「待って。」

出発をしようと思ったが、女性に引き留められた。

「何ですか?」

「本当にその服で行くの?」

女性は俺の"冒険者っぽい服"が気になったようだ。

「実はこれしか持ってないので。」

「なら私が服屋さんに頼んでくるわ。」

その女性はとある家に入って、しばらくすると服を渡してくれた。


快は"歴戦の冒険者の服"を手にいれた▼


少しボロいがないよりかはマシかと思いつつ、俺は着替えて改めてゴブリンの集落へ出発した。


Go new mission →







今回も読んでいただきありがとうございます。ステージ5ミッション3いかがだったでしょうか?

今回の一番のポイントはやはりアンナイの意地悪でしょうか?題名には少し合いませんがアンナイの腹黒いところを書いてみたかったと思った所存です笑。

それでは次回もお会いしましょう。

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