レベル3ファイナルステージ:自由に
前回のあらすじ
プロムナードから"信仰と親類の寵愛"を教えてもらい、プロテクトを使えるようになった快たち。やることが終わり、帰路へとついた。
プロムナードのパーティーが終わり、帰路へとついた快たち。そこで、ソロモンとケモドと別れることになった。
「ソロモン、ケモド。フォレト村のことを頼んだぞ。」
「任せな。快さん。」
ケモドがそう言うと、ソロモンが耳打ちをしてきた。
「メルシアと結婚したくなったら、我のもとへ絶対に来てくれよ。」
ブッ!!!
俺は思わず吹いてしまった。
「ど、ど、どうしたんだよ!急に!」
「娘は君のことを好いている。だから、覚悟を決めた君の顔を見てみたくなっただけだ。」
俺は「わ、わ、分かりました。か、か、考えておきます。」と言いながら、仲間たちのもとへと戻った。
~ロイヤル王国聖騎士訓練所~
帰ってきてすぐにアルトリウスに呼び出された。だから、俺はアルトリウスがいる応接間に来た。
「どうしたんだ、アルトリウス。」
「実は君にこれといったお願いがある。これを見てくれ。」
アルトリウスが指を指した先に"辞表"と書かれた紙が置かれていた。
「君たち4人を聖騎士から降板する。」
それを聞いて、俺はアルトリウスを問い詰めた。
「な、なんでだよ!」
「待って。ちゃんと理由があるから。」
アルトリウス曰く、今回のガウェインの裏切りによって、聖騎士内に裏切り者がいる可能性が出てきたのだ。だから、調査しなくてはならないらしい。
「それに君が気にかけていたあの女性。あの女性を引き入れてしまったのは僕たちだ。その責任を果たさなければならない。だから、あの女性は僕たちが見張る。これで良いだろう?」
確かにそうだ。食事の時以外はたまたま任務が同じでない限りは出会えない。そこをアルトリウスがカバーしてくれるのは有り難い。
「それに魔王プロムナードとの会談で分かった。君たちは自由にのびのびと過ごす冒険者の方が輝いてみえる。だから、縛られずに生きてほしいんだ。」
アルトリウスの思いを聞き、快は頷いた。
「分かった。ほんじゃあ仲間たちにいってくるよ。」
そんな快をアルトリウスは止めた。
「どうした?」
「最後に。僕は家系関連の物事に決着をつけようと思う。長くなるかもしれない。それで決着がついたら、僕を君の仲間として加えてほしい。」
それを聞き、快は「約束だぞ。」と言って、アルトリウスの手を握った。
快は仲間たちとランスロット、クレードネ、キールタ、ガラハッドに伝えて、お別れ会をした。特にクレードネとガラハッドはすごく泣いていた。
そんなこんなで俺たちは自分達の家に着いた。帰ったらジウとアンナイは出迎えてくれた。それを見て、俺の家はここなんだなと俺は噛み締めて思った。
Stage Clear !
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次章予告
冒険者に戻った快たち。新たな依頼を受けて、村に訪れた。そこにいたのは村人から袋叩きにされる半人半魔がいた!?
レベル4差異編、明日の9時から投稿します。おたのしみに!