レベル3ステージ11ミッション3:断罪
前回のあらすじ
突如、魔王が来ないという発言をしたマイクを使った魔物に対して暴動が起こった。快たちは罠だと気づき、周りを見るとそこには魔王がいた。
突然のマイクを手にした魔物の発言と魔王プロムナードが出した雷で暴動を起こしていた連中は静かになったと同時に、恐怖した。魔王プロムナードご本人の目の前で清楚な格好をしながら、はしたない姿を見せてしまったからだ。案の定、魔王プロムナードは機嫌が悪そうにしていた。
「余の目の前でこのようなことをするとは…お前ら覚悟はできているであろうな?」
約50体以上のB+ランク以上の魔物が絶望した表情になった。すると、最初に叫んだ魔物を皆はプロムナードの目の前に出した。
「あ、あぁぁぁぁぁ…」
今すぐにでも絶叫しそうな勢いだ。それを見て、プロムナードは笑った。
「お前ら、こいつを差し出せばどうとでもなると思ったか?こいつ1人ではないだろ?騒いでいたのは。」
その瞬間、その魔物たちは自分達が助からないと悟ったのだろう。それで、プロムナードに挑む者、逃げる者と2分化した。俺もさすがにB+ランク以上の魔物が30体ぐらいいれば、勝てると思ったいや思ってしまった。
「断罪の時だ。ゴミ共。」
プロムナードが人差し指と中指をくっつけた。すると、暴動を起こしていた連中全員がまるで紙のようにグシャッという音をたてて、消えてしまった。
「ば、化け物だ…。」
アルトリウスがそう言うようにプロムナードはこの空間をたった1つの技で掌握して見せたのだ。これがランクSSの魔王:プロムナードか。俺たちもとい暴動に参加しなかった者はフリーズしていた。
「さて、落ち着いたところでネタばらしだ。余がどうしてこのようなことをしたのかだ。」
プロムナードは真実を告げた。
「ここに来た魔物たちを余の家系に入らせれるか否かを考えていたのだが、どうしても判別方法が決まらなくてな。それで判別方法を賢さで選んだというわけさ。」
なるほどな。つまり、暴動をしなかったもしくはただ見ていたものを選別したかったのか。
「だから、お前らは選ばれし者共だ。特にお前ら。」
魔王プロムナードは俺たちの方に指を指して、周りの魔物も俺たちに注目する。
「お前らはあろうことか余の正体まで見切りおった。お前らには見込みがある。期待しているぞ?ガハハッ!」
プロムナードは笑いながら、そう言った。すると、プロムナードが紙を取り出した。
「今から魔王の加護をお前らに与えていく。だから、呼ばれたものは余のもとへ来るように。」
その発言で俺はまずいと思った。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ11ミッション3いかがだったでしょうか?
1つ補足を入れます。快たちが受けた依頼はランクS。対する魔王はSSランクです。あくまで快たちが受けた依頼は魔王のパーティーに"忍び込み、情報を手に入れる"といったものであり、倒すものではないため、ランクはSと決められています。
次回も絶対に見てね byメルシア




