レベル3ステージ10:4度目の
前回のあらすじ
快たちがUNOをしているところに、快のポケットのなかにあった手紙をアルトリウスが渡しに来た。それで、中身を見たら憂人から魔王のもとへ行けと言われた。
魔王の説得と書かれていたことに快以外の仲間たち全員が震えあがった。
「ま、魔王を説得ですと!?無理です、無理です!」
「なんで魔王!?おかしいでしょ!」
「これ描いたやつ、頭どうかしちゃったんじゃないの?」
ソラ、メルシア、ボディラダはそう言った。俺はと言うもの、魔王という単語は知ってはいるが、仁美が何度も「魔王は分かりあえる存在がマンガなどでは多いのです!」と聞かされていたせいでビビらなかった。
「か、か、快様止めましょうよ!」
ボディラダがそう言うが、俺は「行く。」とだけ皆に伝えた。皆は沈黙していた。その空気を変えたのはアルトリウスだ。
「快が行くなら、僕も行くよ。魔王と話せると言われたら、黙ってるわけにはいかないからね。」
アルトリウスがそう言うと、3人も決心したようだ。
「ご主人、どこまでも付き合います。」
「メルは快さんに命を預けたのだから、着いていくのは役目ですね!」
「快様と共に。」
俺たちはさっそく行く準備を始めて、すぐに訓練所を出た。
~冒険者ギルド~
それはまたとんでもない光景だ。冒険者が案内嬢に頭を下げるというシュールな光景だ。公衆の目の前だろうが恥じない。もちろん、それをしているのは快だ。この世界に来て4度目の土下座。アンナイもそれを見てため息をついた。
「またぁ?」
「またです。」
ソラたち全員が引いている中で快は動じない。アンナイは快たち5人を別室へ移動させた。
「今回の用件は?」
「魔王に関する依頼があるかどうかを知りたいです。」
俺がそう言うと、アンナイはクスッと笑った。
「相変わらず、危険なことをするわね?私、そろそろあなたのそういうところに惚れそう。」
おそらく冗談半分だろうが何故かメルシアが口を膨らませていた。
「一応、あるにはあるけれどもあなたたちのランク昇格をしないとね。」
そういえばフォレト村以降、ランク昇格してなかったな。
「頼みます。」
すると、変化が起きた。
快のランクがDランクからC+ランクへ昇格した。▼
ソラのランクがD+ランクからB-ランクへと昇格した。▼
メルシアのランクがB+ランクと測定された。▼
ボディラダのランクがBランクからAランクへと昇格した。▼
アルトリウス以外の全員が昇格した。
「さてと、依頼の説明なんだけど今回に限り条件があるわ。」
「なんだ?」
「私も連れていきなさい。」
アンナイの発言に俺は「なんで?」と聞きそうになったが、アンナイが指でふさいだ。
「この依頼はある意味、私がいないと成り立たないから。」
アンナイがいないと成り立たないとはどういうことだ?俺はそんなことを思いつつもアンナイを臨時メンバーへ加えた。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ10いかがだったでしょうか?
久々のアンナイ登場回なので、個人的にはほっとしています。今回話すのはそれではなく、この後書きに関してです。実は「次回も絶対に見てね」はメルシアが言っていると考えてくださいませ。これからはbyをつけようと思います。ちなみにレベル1は快、レベル2はソラです。
次回も絶対に見てね byメルシア