レベル3ステージ9:魔王
前回のあらすじ
ファイターモンキー、李憂人とロイヤル王国手前で別れた快は仲間のもとへ帰ってきた。
~???~
「しくじったか…ガウェイン。」
「申し訳ございません。」
ガウェインはウィッチにひざまずきながら、謝っていた。
「大丈夫だ。こちらの想定外なことが起き始めているのは私たち皆、承知の上だ。だから、誰も君を攻めてたりはしない。」
ウィッチは一息入れて全体に向かって話始めた。
「異世界人No.01、ミューズ·ハウゼン。異世界人No.08、李憂人。異世界人No.15と16、ヒストとナエ。異世界人No.24、永瀬 快。異世界人No.25、名雲 明。この6人が我々の障壁になることは周知の事実だ。だが、この中でモンスターたちと幅広く会話ができるのではないかと発覚している、永瀬 快こそが一番排除せねばならない存在だ。その事だけをしっかりと頭の中に叩き込んでおけ!いいな!」
「「「ハッ!!!」」」
~ロイヤル王国:聖騎士訓練所~
俺は久々の仲間たちとの日々を満喫していた。ソラ、メルシア、ボディラダの3人でやるこれは最高だ…。
「これで終わりだ!!!」
「メルシア、UNO言ってない!」
「し、し、しまったぁぁぁ!!!」
俺は仲間たちにUNOを布教させた。現代人感覚で毎回毎回、テレビを探してしまう癖が染み付いているせいで、少し困っていたんだ。だから、仲間たちにUNOを布教させたのだ。
「いやあ、面白いことを知ってますね。ご主人は。自分はまってしまいました!」
「メルも!」
「私も。」
社畜時代、何度UNOで心休まったことか…。UNO最強!
快たちがそんなことをして楽しんでいると、ドアが開いてアルトリウスが入ってきた。
「ねぇ、快さん。あなたの洗濯物の中からこんなものが出てきたんだけど。」
アルトリウスが渡してきたのは手紙だった。名前には憂人と書かれていた。
「憂人からか…いつの間に入れさせられたんだ?」
俺はその手紙を開けて、皆の前で見せた。
永瀬快様へ
この度はこのような形になってしまい申し訳ありません。あの場を借りて、説明したかったのですが、内密な情報なのでこのように手紙にして渡させていただきます。さて、今回このような手紙を書かさせていただいた理由はあなた様にお願いがあったからです。"魔女の末裔"の追跡は果てもなく続きます。なので、誰とでも話すことができるあなたに"魔王"の説得をお願いしたいです。迷惑をおかけするのは承知ですが、どうか、何卒よろしくお願い致します。
李憂人より
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ9いかがだったでしょうか?
ヒストとナエは出てきましたが、ここで補足です。ヒストとナエとは…アンナイが知り合った商売人です。実はこの人たちも異世界人です。ふたたび登場するときは近いかもです
次回も絶対に見てね




