レベル3ステージ8ミッション5:絶体絶命
前回のあらすじ
それぞれの行動をとった快たち。快はそこで魔女の末裔と戦うことに。そこに出くわしたガウェインが裏切り者だと悟った快。ガウェインは本性を出した。
「あぁ、バレちまったか。」
ガウェインは3人の女性から俺に向き直った。その瞳は光を失っていて、顔も今までのアホそうな顔から真面目に俺を潰そうとする顔になった。
「せっかくあんたの味方を装って、最後までいいやつで済ましたかったのに…なんで最後に気付いちゃうかな?これでもここまで成り上がるのを苦労したんだよ?」
ガウェインは聖騎士の服から黒い鎧を着た状態になり、威圧感が先程よりも凶悪になっていた。
「気軽に戦おうか。君たち、僕の援護をお願いね。」
「「「はい!」」」
ガウェインと3人は俺を囲むように配置してきた。完全に俺を逃がさない構えだ。別次元の世界とはいえ、俺が何を使ってくるか分からないから対策したのか。
「簡単に死んでくれよ、異世界人。俺たちを苦労させるなよ、後輩ちゃんたちのためにもなぁ!!!」
ガウェインが素早く動いてきた。俺は木刀で対応した。ガウェインは鉄の剣、俺は木刀。今のは受け止めきれたとはいえ、これでは先に消耗してしまう。しかも、女性3人は魔法つかい。援護され過ぎたら、絶対に負けてしまう。
「さぁ、君たち。援護お願いね!」
「「「はい。分かりました!」」」
3人は魔方陣を敷いた。まるで、固定砲台みたいなものを3つ設置した。そこからは弾幕が何発も飛んできた。それに加えて、ガウェインの遊撃。
「速く死んでくれよ。こっちも時間をかけすぎると、ランスロットとパーシヴァルに言い訳ができなくなるじゃないか。」
ガウェインは俺に何度も切斬りつけてきた。俺も強くなったとはいえ、これでは勝てない。俺は必死に耐え続けた。だが、1分を過ぎた辺りから俺は息切れをし始めた。
「そろそろ限界がきたか。もうちょっと速くその限界が来てほしかったかな。」
快は無理だと悟った。だが、無駄に死にはしないと考えていた。
「ガウェイン、俺はまだ舞えるぞ。」
「そうかよ。そんな余裕、一撃で粉砕してやるさ。」
ガウェインは構えた。そして、技を振るような状態になった。
「死さえあり、安らかに眠れ。異世界人。"聖邪の咆哮"。」
ガウェインの技を俺は木刀で構えた。"聖邪の咆哮"はクロウみたいな感じで、剣を振る技だった。縦に振り下ろされて、俺も無敵バフを使った剣を構えた。だが…
バゴーンッッッ!
「ぐはっ。」
無敵バフを使った剣でも受け止めきれなかった。吹き飛ばされて頭を打ったが、なんとか耐えきった。
「あ、危ない…。」
「今のを耐えるか。でも、限界だろう?今すぐ楽にしてやる。」
ガウェインは倒れた俺に止めをさそうとした。俺も死ぬ…と思い、目を閉じた。
あ、あれ?死なないどうし
快が目を開けると、そこには拳でガウェインの剣を受け止める女性がいた。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ8ミッション5いかがだったでしょうか?
本性を見せたガウェインはそこまで変わってないように見えますが、完全に敵側の存在のようになりました。皆さんはそんなガウェインをどう思いますか?自分はあまり好きではありません笑。
次回も絶対に見てね