レベル3ステージ8ミッション4:魔女の末裔との勝負
前回のあらすじ
依頼をするためにインカント村についた。そこで依頼へ行くための道が塞がれてしまった。
俺たちは砂嵐を備えるためにいくつか準備をしていた。ガウェインは個人の希望から食料を。ランスロットとパーシヴァルは一緒に砂嵐を避けるための道具を探しにいった。俺は単純に村を探検していた。やはり女性だらけの村というのはシュールだな。
「ふぅー。」
俺は椅子に座っていた。水を飲みながら、周りを見ていた。すると、俺を手招きしているみたいな人を見かけた。俺はその人を追いかけて、路地裏に入っていった。ただし、そこには誰もいなかった。
「なんだ…。」
俺はそう思い、後ろを見たら、3人の女性が立っていた。
「誰ですか?あなたたちは?」
「私たちは"魔女の末裔"。異世界人No.24:永瀬 快。」
魔女の末裔…ということはジラードの配下みたいな存在ということか。それにしてもだ、どうして俺がこの村に来たということが分かるんだ?まさか…。
俺は一瞬、その思考にいたった。だとしたらいったい誰だ?
「考えているところ悪いが、異世界人。あなたの命をいただくぞ。」
魔女の末裔の3人は俺に向かって襲ってきた。俺はそれを見て、逃げることを選択した。後ろに行けば、街道に出るからだ。かと思いきや、後ろは行き止まりだ。
「ど、どういうことだ?」
「あなたが逃げることを確信していた。だから、魔法でここを別次元の世界にした。あなたは逃げられないよ?」
そんな魔法まで使えるのか。だとしたら、俺だけじゃ勝てないな。誰か来てくれないかなと思った。すると、俺の背後に気配がした。そこには、ガウェインがいた。
「ガウェイン、良かった!」
「あぁ、まさかたまたま通ったところが別次元になるとはな…。」
ガウェインはフリーズした。
「お、おい。まさか戦えと言わないよな!」
「そうだよ。命が狙われているんだぞ?お願いします、ガウェインさん。」
俺が頼み込むと、ガウェインさんはしぶしぶ受け入れてくれた。
「分かったよ、しょうがな」
ガシャッ。
俺はガウェインに木刀の剣を突きつけた。
「お、おいっ。なんだよ!」
「なんだよ。はこちらの台詞ですよ。どうして、俺の下に魔方陣ができあがってるんですか?」
ガウェインの手には魔方陣を描くための杖があり、そこには魔方陣が描かれている。おそらく、これは虚無崩壊の魔方陣。ということは
「あなたはウィッチの差し金ですね。ガウェイン。」
俺がそう言うと、ガウェインは黙ったままだった。ここにきて突如発生した砂嵐。俺が来ていることを知っていた魔女の末裔。そして、自分から"初めてきた村での"一人行動を。これだけの情報があれば、分かる。この人は裏切り者だ。
「あぁ、バレちまったか。」
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ8ミッション4いかがだったでしょうか?
ランクアップ争奪戦とは違い、今回はここで間が挟まれます。それが魔女の末裔との戦闘です。しかし、快にとって辛い戦いの1つになるやもしれません。
次回も絶対に見てね