レベル3ステージ8ミッション3:チームミッション(3)
前回のあらすじ
ランスロットたちと旅を始めた快。途中で苦労があったが、なんとか切り抜けることに成功した。
サソリを倒した後もラクダでの旅が続いた。そこから約1週間たち、快たちはインカント村についた。そこは肌の色が黒みを帯びている。しかも、女性は多めだ。
「初めてきたが、こんなに女性がいるとは思わなかった。」
「すげぇ。これは結婚相手も簡単に見つかるかもしれない!」
「呑気だな。」
ガウェインは任務よりかはハーレムを優先でもするつもりか?ランスロットも少し赤くしている。俺も女性だらけというのは落ち着かない。パーシヴァルだけは落ち着いている。
「なんでパーシヴァルさんはそんなに落ち着いているのですか?」
「私は嫁がいるからね。」
パーシヴァルさんは結婚しているのか。羨ましいな。俺は社畜時代が深くありすぎて、女性に恵まれたことがない。強いていうなら、仁美だけだな。
「既婚者はいいよな!」
「そーだ、そーだ!」
こいつら…。
「とりあえず速く依頼承諾をここの村の冒険者ギルドの人に言いに行きましょう。」
「チッ。わーったよ。」
ランスロットとガウェインはちょっと悔しそうな顔になった。俺はそんな2人をスルーして、俺とパーシヴァルさんは冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドはこの砂漠を耐えきれそうな造りになった。ロイヤル王国との違いは出入りする人々が女性だらけであることだ。
「こんなに女性がいるなんて、俺たちをいじめるためのものかよ!」
「僕もこんなの耐えられない!」
ランスロットとガウェインはさっきから文句ばかり言っている。仕方ないとはここまで駄々をごねられてしまうと正直、めんどくさい。すると、パーシヴァルさんが冒険者ギルドから出てきた。
「どうだった?」
「それがさ、突然の砂嵐に道が塞がれてしまっているらしいです。」
ど、どういうことだ?
「一昨日、突如発生した砂嵐が我々が行こうとしていたオアシスが道を塞いだんだ。」
一昨日?いきなり発生?まるで、俺たちが来ることを予期しているかのようだな。
「どうにもできそうにないの?パーシヴァル。」
「迂回する方法が一番手っ取り早いらしいのですが、その道は最低でもランクA+のモンスターが溢れているらしい。」
そうなのか。聞いた話によると、ランスロットたち3人はランクAらしい。そこに加えて、ランクDの俺。これは無理だな。
「お前ら、同じこと考えているだろ?砂嵐に突入するぞ。」
「お前、マジかよ!」
ガウェインは驚いたが、ランスロットの目を見て、覚悟を決めたらしい。俺もそれを見て腹を決めた。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ8ミッション3いかがだったでしょうか?
インカント村が女性だらけの村での砂漠ということで、快が動揺しないというのを書きました。女運にも恵まれたことがないというので、さらに可哀想な人になりました。快はやはり天災の社畜ですね!
次回も絶対に見てね