ステージ5ミッション1:依頼開始!
前回までのあらすじ
特性診断を受けて、快は社畜と判定されてその道に磨きがかかるなか、細かい説明を受けた後、ジウと別れた。
ジウと別れた後、俺は冒険者カードを受付の人から受け取った。
「ありがとうございます、受付の方。」
「受付の方ではまるで私がそれしかできないような言い方になる感じがします。なので私は受付嬢のアンナイとでもお呼びください。」
(受付嬢って言い方いるのか?まっいっか。)
快がそのような事を思っているとアンナイが130枚ぐらいの紙を持ってきた。
「これは?」
「現在、扱われている依頼の全てです。永瀬様の力がいまいちハッキリと分かっていないので全て持ってきたという感じです。」
(なるほど、でもここから探すのは少し時間がかかるぞ。)
快は持ち前の社畜魂(本人自覚なし)を見せつけて紙に書いてある内容全てに目を通して把握できた。その時間、約10分。そのスピードに途中から見てるだけになってしまったアンナイは呆然としていた。
「よしっ内容確認完了っと。」
「永瀬様、あなたは一体何者なんですか?この辺りの仕事に慣れているならともかく、1冒険者であるあなたがここまでのスピードでできるだなんて思っていませんでした。」
その時にようやく快は持ち前の社畜力を出していたことに気がついた。快は必死に大義名分(言い訳)を考えて考えて思い付いた。
「昔から自分は速読が得意でしてね。さっきのはその影響からで笑。」
「…そういうことにしておきますよ。」
アンナイは少し疑いつつも流してくれることを約束してくれた。そして、快はとある紙を取り出した。それは難易度:ランクDのミッションである"ゴブリンを追い出せ"という依頼であった。
「この依頼を受けますか?」
「はい。」
あれ?ちょっと待てよ?
「アンナイさん、ランクEはないのですか?」
俺は確かランクFだったはず、定石通りであるならば次はEのはず。
「それは秘密です。」
アンナイは人差し指で口を抑えてウインクした。何かクサイなうん。でも今は気にする必要は0か。
俺は任務を受理して、出発する前に木でできた武器や防具を無料で提供してくれることを思い出して、アンナイに案内してもらった。そこには数百万もの木製の道具は置いてあった。
「すごい量ですね。」
「初心者や中級者までありとあらゆる層に引っ掛かるように製作されているので、いくつも供えているのです。たまに原点回帰したいという変わった人たちにも供えています。」
快はそんな変わり者がいるのかと思いながら、選び始めた。快の武術は高校時代に剣道を授業で嗜んでいただけなので完全に素人である。だから、快は槍とかに目も暮れず剣のところにきた。
「剣でおすすめってありますか?」
「そうですね、強いて言うなればこの大剣でしょうか。」
アンナイは2人の大人の人の重さレベルの大剣を片手で持ち上げた。
「えっ…。」
「恥ずかしいですから、見ないでいただけると嬉しいのですが。」
快は失敬失敬と言いながら手を動かして、元に戻すととある短剣に触れた。その瞬間、快はブルッと震えた。まるで、相棒に出会ったかのように。
「これにする。」
「そんな短剣でよろしいのですか?」
「もちろんだ。」
快は手続きをして、木製の短剣を手にいれた。
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今回も読んでいただきありがとうございます。ステージ5ミッション1いかがだったでしょうか?
その1話で区切りをするようにするにはどうしようと思った時にミッション制度を思い付いて、ステージ5ミッション1と書かせてもらいました。
次回もお会いしましょう。