レベル3ステージ6後編:宣戦布告
前回のあらすじ
快は仲間たちと楽しんだ後、就寝したが、途中で起きてしまった。そこにいたのは自分のことをウィッチと名乗るジラードがいた。
俺は何度もあらゆるバフを試した。物理攻撃力アップ、魔法攻撃力アップ、移動能力アップ、防御力アップ、鋼鉄など色々だ。しかし、それら全てジラードに跳ね返されるか、強制解除をされてしまった。奥の手である無敵もジラードに逃げられて、不発に終わった。
「く、くそっ!」
「あなたの力で警戒するべきは無敵だけ…さらに無敵は当たらなければ意味はないのよ。」
魔女だから全てのバフを見抜かれてしまっている。それで、何も通じないからたまったもんじゃない。
俺が地に足をつけていると、ジラードはため息をした。
「もう少し期待していたのだけれども、残念ね。この魔法で終いとしましょうか。」
ジラードが詠唱すると、上から隕石が降ってきた。たしかこれはシャルロッテさんが使っていた技。
「う、嘘だろ…。」
「死ぬ思いを味わえ。永瀬 快。」
俺は隕石から逃げようとしたが、直撃して、意識を失った。
次の日の朝に、快は仲間たちの声により起きた。
「ご主人、寝てないで速く朝ごはんを食べに行きましょうよ。」
「メル、お腹ペコペコだよ。」
「速く速く。」
俺はすぐに着替えて、皆と食事に行った。
食堂に入り、俺は3人に先に頼んできてと頼んだ。俺は食堂の端を見ると、そこにはジラードがいた。俺はズカズカとジラードのところにやってきた。
「何か用?」
「お前に夢の中で殺された。」
俺の発言にジラードはクスっと笑った。
「そんなにおそろしかっ」
俺はジラードの胸ぐらを掴んだ。
「夢の中で俺をいたぶり、俺にこんな傷をつけるとはどういうことだよ!」
俺は隕石の攻撃を受けた直後に夢から覚めた。だが受けた部分は夢ではなく、痕として残ったのだ。俺はその痕を見せた。
「これを…私に?」
「しらばっくれるな!」
俺は周りを気にせずにジラードを問い詰めた。だが、ジラードは考えた顔になった後、能面みたいな顔になった。
「ここは聖なる食堂。ここで騒ぎ立てるのはダメだ。」
「うるさい!」
俺は思わず手が出そうになったが、自分の中に残っている良心がそれを止めた。
「お前から聞きたいのは山ほどある。だが、今に見てろ。俺はお前を超えてやる。その時まで首を洗って待っていろ。」
俺はそう言い残し、ジラードのもとを去った。その一部始終を見ていた周りの聖騎士、ソラたちを押し退けて俺は部屋に戻っていった。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ6後編いかがだったでしょうか?
今回で快はジラードを超えると言いました。ですが、快は異世界人のなかでは恵まれていない存在。果たして超えることはできるだろうか。
次回も絶対に見てね