レベル3ステージ6前編:魔女:ウィッチ
前回のあらすじ
ソラとボディラダが大幅変化したことにより、全員でどう変わったのかを話し合った快たち。それにより、宴みたいなことをすることに。
快たちは食堂に行き、祝いとして盛り上がった。それは周りに多少なりとも、注意されるレベルだった。4人はその時間を満喫して、部屋に戻った。寝る前に快たちは風呂に入ったり、メルシアの尻尾をブラッシングしたりをした。その後、4人は今日の疲れから、寝てしまったのである。
突然、俺は目が覚めた。なぜだが知らないが目覚めてしまった。
「ここは…どこだ?」
俺が立っていたのは何もない白い空間。匂いもない、音もない、まさに殺風景な場所。
「ソラ、メルシア、ボディラダ…皆どこだ?」
俺は必死になって皆を探した。だが、どこにもいなかった。諦めかけていた俺に聞こえてきた言葉があった。
「快さん、こっちに来て。」
この声はメルシアだ。俺は次々と聞こえてくるメルシアの声を頼りに行くと、メルシアがいた。
「よ、良かった!俺、一人だけかと思ったよ。」
「私もだよ、快さん!ソラ君とボディラダさんも探しに行こう!」
快はメルシアのその要望に答えなかった。
「どうしたの?快さん?」
「お前、メルシアじゃないだろ。メルシアはな自分のことを"私"なんて言わないんだよ!」
俺がそう言うと、メルシアじゃない誰かは薄ら笑いを浮かべた。
「ああっ。こんなことならもっと調べておくべきだった。」
「お前は何者だ!」
メルシアじゃない誰かは俺がそう言うと同時に、魔法使いみたいな姿が変わった。その顔はジラードだった。その瞬間、俺は怒りに震えてきた。
「ジラード…貴様…。」
「聖騎士での私はジラード。でも、今の私は魔女であり、ウィッチという名前。よく覚えておいてね。」
ウィッチと名乗ったジラードだが、今の俺にはそんなことどうでもいい。
「やっぱり、全てはお前が仕組んだことだったのか…。」
「そうよ、私があの村の近くのゴブリン集落を潰そうとした。」
俺はその瞬間、怒りに任せて木刀をジラードに向けた。しかし、その攻撃をジラードは易々と弾き返した。
「あれっ?あなたの力はその程度なの?」
「まだだ。俺の手札はありに余っている!」
ランスロットに1日だが鍛えられた身体とヒラノに教えてもらった魔法があれば勝てる。俺はそう思い、ジラードに向かっていった。
~蹂躙が始まった~
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ6前編いかがだったでしょうか?
快がキレる瞬間というのを初めて書いてみました。誰かがキレる状態や悲しいなどを描くのが、個人的には苦手ではあります。定型化してしまいそうで恐いからです。極力、定型化だけは避けねば…
次回も絶対に見てね