レベル3ステージ3:再会
前回のあらすじ
アルトリウスによって、快たちは聖騎士になることに。快の相方はランスロット。快は修行で重い鎧を着させられた。
ランスロットの修行を一時的に止めて、快とランスロットは食堂に来た。
「ふぅぅぅ。腹が減ったぜ。快さん、好きなものを頼みなよ。」
「わ、分かった。」
修行のせいで、全身に激痛が入り続けている。さすがに、ここで食事するものなら、次の修行で吐くかもしれない。でも、何も食べないのもあれだから、何か頼むか。
快は吐くことと栄養価を考えて、ポテトサラダみたいな何かを頼んだ。
さて、どこに座ろうかな。と俺は周りをキョロキョロしていると、ジラードが隅の方で食事しているのを見て、俺はジラードの向かいの席に座った。
「お久しぶりだね、ジラードさん。」
「久しぶりね。永瀬 快。」
快はジラードを目の前で見て、止まった。フォレト村で会ったジラードはどこか関わりやすい人だった。だが、今では雰囲気が変わり、クールさが前に出ている。
「…フォレト村での機械。あれはなんだ?」
伝染病の感染拡大の機械だとは分かっているが、俺はストレートに聞いてみた。だが
「今は何も語る気はない。」
とジラードはそっけない態度を取った。俺はその態度に少し腹が立った。
「ジラードさん…あんた…」
「ご馳走さま。」
ジラードは食べた皿を持って立ち上がって、返却しに行こうとした。それを快は止めた。
「まだ俺の話は終わってないぞ?」
「私は終わった。でも、1つだけ忠告をしようかな。」
ジラードは俺の耳元で呟いた。
「命を狙われているわよ。」
「!?」
快はしばらく動けなかった。今まで恨まれることはあれど、命を狙われるという経験がないからだ。快が気づいた頃には、ジラードの姿はいなかった。
俺は真ん中らへんの席に座り、ポテトサラダみたいな何かを頬張りながら、さっきの発言を思い返していた。すると、軍服を着たメルシアがやってきた。
「快さん、来てたんだね!」
「おっ、メルシア。」
俺が言うと、メルシアは頬を赤くして、軍服を見せてきた。
「似合うかな?」
「似合うぞ、メルシア。」
メルシアはエヘヘと言いながら、隣に座ってきた。メルシアはジャンキーな骨付き肉を頼んだようだ。
「どうだ。修行は?」
「手伝ってくれる人が優しくてね!クレードネさんって言うんだ!」
メルシア曰く、クレードネはメルシアのことをすごく構ってくれる女性で、メルシアは修行も楽しんでいるらしい。それなら良かったと思った矢先、爆弾が飛んでくる。
「それで、クレードネさんがね、結婚しよって言ってきてね!」
ブッ!!!
俺はポテトサラダみたいな何かを吹いてしまった。それはもう、構うじゃなく、LOVEに変化してるやんけ。
「もちろん、お断りしたけれども…メルもクレードネさんのこと嫌いじゃないからどうしよう…。」
俺はこの先、触れない。この先、触れない。
快は暗示で自分を誤魔化そうとした。
「そういえば、ソラさんとボディラダさんは?」
「俺は見てない、修行で忙しいからな。ただ、共同部屋は同じだから、夜に会えるだろう。」
事前にどこの共同部屋になるかは言われている。修行は夕方に終わるから。基本的には、3人とは夜でしか会えない。
「ほんじゃあさ、夜に修行の成果を皆で共有しようよ!」
「おぅ。いいぜ。」
俺はメルシアと約束をして、ポテトサラダみたいな何かを食べ終わり、食堂をあとにした。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル3ステージ3いかがだったでしょうか?
少しBL要素を少しずつ、入れ始めました笑。好きな方、望む方へ見ていただきたいという思いを込めました。こんな発言するならば、ボディラダ登場回で言っとけば良かったと思っています。
次回も絶対に見てね