レベル2ステージ12ミッション15:ランクアップ争奪戦(15)
前回のあらすじ
快は決勝戦でジルドスと激突した。無敵ミラーをされてしまい、快はジルドスに敗北してしまった。
俺はジルドスによって、観客席へと戻された。
「だ、大丈夫!?快さん!」
メルシアが俺のもとへ駆け寄った。俺は「大丈夫だ。」と言いながら、メルシアの頭を撫でた。
「ジルドスさん、ありがとう。」
「また会おう。永瀬さん。」
ジルドスは用意された勝者の椅子へ向かった。ジルドスに敗北した今、俺はこの争奪戦に用はない。だが、シャルロッテがアルトリウスをお仕置きすると言っていた。それが気がかりだ。
「さぁ、最後のBブロック決勝戦!戦うはこの二人!1回戦のバトルロワイヤルを1つの魔法で蹴散らしたこの大会きっての魔法使い:シャルロッテ!」
シャルロッテが来ていた黒ローブを脱ぎ捨てた。シャルロッテの服装が露出がすごすぎて、凝視できない。メルシアはジト目で俺を見て、アンナイは
「そんなに気になるの。快?私ならいくらでも揉ませてあげるわよ?」
と言ってきた。止めて、俺はそういうわけじゃない。
「対するはこの御方。剣聖王の家系の長男:アルトリウス。」
さすがにさっきの試合を見てしまって、テンションが下がっているマルレッタ。でも、ちゃんと説明した。アルトリウスも気まずそうに歩いていた。
「それでは試合開始!」
アルトリウスは明を相手した時とは違い、最初から剣を取り出した。
「家系の云々に縛られているあなたは、わたくしが倒します。」
いきなりシャルロッテは煽るように、剣聖の家系の話をした。
「う、うるさい!あんたに何が分かる!」
アルトリウスは激昂した。シャルロッテは落ち着きながら、冒険者カードを見せた。
「分かるよ、わたくしは魔導王の家系だからね。」
シャルロッテは魔導王の家系なのか…ということはアルトリウスに対になるような存在ということだな。
「ま、魔導王の家系様がどうして…。」
「不甲斐ない、剣聖をボコボコに来たのよ。」
見せてくれたシャルロッテのランクはA+ランク、アルトリウスはAA。普通なら、絶対にアルトリウスが勝つが、空気はシャルロッテに傾いている。そのこともあり、アルトリウスは固まっている。
「あ、あぁぁぁ…。」
「ビビっちゃったかな?なら、君にはこのお仕置きがちょうどいいと踏んだ。」
シャルロッテは人差し指を構えて、アルトリウスの頭に一瞬でつっついた。それにより、アルトリウスは廃人みたいになっている。
「私の記憶にある情報を想像魂として人差し指に収縮して、頭に促してみたんだけど、どう?アルトリ…気絶してる。」
気絶したアルトリウスをシャルロッテは運んだ。
「勝者!シャルロッテ!!!」
その後、閉会式みたいなものに参加した。ジルドスはランクB+へ、シャルロッテはランクAAとなった。ベスト8なった俺やボディラダ、ガレンたちは報酬をもらった。
「色々とありましたが、ランクアップ争奪戦閉幕です!」
今回も読んでいただきありがとうございます。レベル2ステージ12ミッション15いかがだったでしょうか?
シャルロッテが行った技を解説します。シャルロッテの人差し指に集中して、シャルロッテの頭の中の情報量をアルトリウスの頭に直接、脳波として出したということです。その量に耐えきれずにアルトリウスは廃人みたいなったのです。
それでは次回にてまた会いましょう




