レベル2ステージ12ミッション2:ランクアップ争奪戦(2)
前回までのあらすじ
快が日常を過ごしている時に、アンナイからランクアップ争奪戦があることを知った快。ソラ、メルシアとともにランクアップ争奪戦に予約しようと行動を開始した。
俺たちは冒険者ギルドまで来た。そこには受付に並ぶ長蛇の列が出現した。
「す、すごいな…こんなにいるなんて。」
「ホーケロッ!」
「こんなにいるなかでトップ2を目指すの?メル、自信はないなぁ。」
メルシアはやる気を少しなくしていた。
「大丈夫だ。安心しろ。知力テストは俺ができる。」
「えっ、できるの?!」
俺は過去にジウの家で過ごしていた時に、植物や虫、動物などの図鑑を何度も読んで、字を覚えた。そのときの経験があり、俺は自然とその図鑑の中を全て暗記したのである。
「だから、ソラとメルシアには戦闘で輝いて欲しいんだ。」
「ホーケロッ!」
「うん!」
俺たちは作戦会議をして、列の最後尾に並んだ。時間はかかるが、30分ぐらいかかるだろう。
~2時間後~
「長いよぉぉぉ!」
メルシアが文句を良い始めた。
「なんでこんなに遅いのさ!しかも、全然進まないし!」
「その原因はあれだろうな。」
俺が指をさした。そこにはある意味な紛争が起きていた。
「な、なんで?」
「2ヶ月に1回のランクアップ争奪戦…普通の冒険者にしたら、天国だ。だから、皆はどうしても、トップ2の椅子に座りたいんだ。だから、列を並ばなずに横取りしようとしてくる人がいるということさ。」
実際に、聞こえてくる声は「どけっ俺の場所だ!」や「俺の方がランクが高いから、前だろう?」みたいな発言などチラホラだ。
「メルが全員、凍らせてやる…。」
「それだけは止めなさい。」
俺が注意したことで、メルシアは落ち込んだ。でも、メルシアの意見は一理ある。このままでは、本気で参加できなくなるかもな。
そんな時だった。
「あれっ、永瀬君じゃないか?」
そう俺を読んだのはアルトリウスだ。
「アルトリウス!」
俺がそう言うと、前にいた連中全員が、こちらを見てきた。そして、逃げ出した。
「あれっ?なんで、皆は帰っちゃったのかな?」
「絶対、あんただよ。」
この人はランクAAで全体の3番目ぐらいに高いランクだ。Cとかの連中にとってはとんでもない人が来たと感じるはずだ。
「まぁ、いっか。僕は受付に行くよ。」
「あっ、俺たちも。」
俺たちはアルトリウスについていき、さっきまで長蛇の列を並んでいたのが不思議なくらいスムーズだ。すると、まるでこの時を待っていたかのように他の冒険者も出てきた。
「あ、あれっ?さっきまでの人たちじゃない…。」
「メルシア、奴等はこの瞬間を待っていた人たち…猛者だ。」
さっきまでとは風格が違う。アルトリウスと比べたらそこまでだが、Cランクの取り巻きたちが簡単には逃げそうなくらいだ。これは嵐の予感がするぞ…。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル2ステージ12ミッション2いかがだったでしょうか?
再び、アルトリウスが登場しました。皆さん、どう思いますか?アルトリウスはAA。快はD+ランク。この環境のなかで勝てるのだろうか?次回へ続く!




