ステージ2:言語取得
今回もご報告がございます。
投稿時間に関してです。平日は午後12時、午後7時。休日もとい祝日はその2つに加えて午前9時に投稿いたします。
次回から前書きは前回までのあらすじに切り替わります。
快はまずポケットの中に入っていたクチャクチャの紙を取り出して見てきた看板を一通り思い出し、紙に五十音順で記した。
これが"り"でこれが"お"…それでこれが"か"か。それこれがここでそれでこれが…
このような感じで快が作業すること、一時間。簡易的ではあるが五十音順に並べることに成功した。濁点などもちゃんと記している状態だ。そして、快は果物屋の男に「これって何って言いますか?」と紙で書いてリンゴを指差しながら聞いたのだ。
「○%&$*,|"<¤£¢µ?」
「おたく、しゃべれないのか?」と言っている解釈で良いな。でもまさかこれ(,)が小さい "や" や "つ"みたいな扱いを持ってこれ(")が濁点判定になるとはな。まぁまだ中国語やポルトガル語とかを無理矢理覚えさせられた時と比べれば楽と言えば楽だから問題なし。
快は一正によって最大10ヶ国の言語を学び、発言できるようになっているのだ。だから、日本語に模してあるようなこの世界の言葉は快にとっては学びやすいのだ。快は「はい。だから教えていただけると幸いです。」と書いて、男に見せた。すると、男は「分かりました。ですが、言語が分からない以上ではここをうろうろしてたらまずいでしょう?だから、俺の家に来ないか?」と親切に紙で書いて快に知らせたのである。
俺は思わずガッツポーズをした。それと同時に久しぶりに温かいベットで寝れるという気持ちが重なり、涙が出てきてしまった。すると、男は俺を慰める動作をしてくれた。あぁ人の温かさに触れたのはいつぶりだろうか…。と思いながら俺は寝てしまった。
快が目覚めた時にはもう夜であった。快はベットで9時間ぐらい寝ていたことを察した。凍境に入社してからは机でしか寝ていなかったから、久々のベットが心地よかったのだ。目覚めてすぐに部屋を出ると、男がリビングと思われる場所で寛いでいた。
「目覚めたかい?」
と書いてきたので、俺は「はい。」と書いた。
「よしっここからは厳しい道のりにまるかも知れない。だから、少しずつで構わないから覚えて行きな。」
俺はやる気十分みたいなポーズを取ると、男は鼻で笑った。
「そういえば名前聞いてなかったな。あんたの名前は?」と書いてきたので快は「永瀬 快」と書いた。そして男は「俺はジウだ。よろしく。」と書いて、手を差し出した。
もとの世界とこちらとでもある意味価値観は一緒なのか、ある意味すごいな。と俺は思いながら、ジウと握手したのだ。
2人は共同生活をした。ジウ曰く果物屋の店員が少なくて困っていた時に快が来たので使ってみようと考えて共同生活をする提案をしたことを明かした。快もその事を分かっていたのか何も聞いたりはしなかった。快は言語取得を、ジウは果物屋で少しでも楽をできるようにという目的のもと共同生活をして一週間が経った。
「快はすげぇな。たった一週間でここの言語を扱えるようになるなんてな。俺だったら無理で弱音ばっか吐きまくるぜ笑。」
「いやここまでできたのはジウのお陰だ。ありがとう、ジウ。」
永瀬 快はこの世界の言葉を喋れるようになった ▼
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今回のステージ2いかがだったでしょうか。
個人的に思ってしまうのがたった一週間で言語取得をできてしまう快がとんでもない人に見えてきてしまいます笑。この世界ではあまり通用しませんが、現実的に考えたら現実チートだと思ってしまいました笑。
それでは次回でお会いしましょう。