レベル2ステージ5ミッション2:迷いの森へ行け(2)
前回までのあらすじ
迷いの森への移動を開始して、途中で獣人との戦闘に巻き込まれた快。
獣化した爪で引っかかれそうになっている快でった。
「調子に乗るな!!!」
獣人が爪を鋭くして、俺を引っ掻こうとした。その時だった。
ガリガリリッ!
空からソラが石を投げてきて、それに獣人は思いっきり引っ掻いたのだ。それにより火花が飛び散った。その火花に向かって俺は木の棒を投げた。木の棒に点火した。
「ぐわぁぁぁっ!!!」
獣人は木の棒に思いっきり触れたため、毛皮が燃えてしまった。それに俺は水をかけた。
「ぷはっ!」
俺がもとから殺す気がないということを知らせるためにすぐに水をかけたのだ、やろうと思えば火ですぐに燃えさせることができたということも同時に暗示させた。
「話を聞いてくれるか?」
俺は持っていた短剣を獣人の首の間際に構えた。
「わ、分かった…。」
俺は確認を取ると、短剣をしまった。
獣人の話曰くどうやら突然、人間たちが軍を持って村を襲い殺戮をしたと聞いた。王や姫、働ける獣人は連れていかれてそれ以外は殺され、生き残ったのは彼のみだと。快は気になったことがあったので1つ聞いた。
「その人間たちって血眼になっていたか?」
快はフォレト村で聞いた軍の人間と同じかを気にしたのだ。
「あぁ。俺たちは何もしていないのにあいつら…。」
ということは同じか。ジラードがフォレト村に来ていたことなどを踏まえると獣人たちの村にも誰かスパイみたいなのがいたことは確定だな。
「その軍ってこいつらのことか?」
快はロイヤル王国が本当にこのような事情に関わっているのか怪しいため、ロイヤル王国の兵士たちの甲冑をスマホで取っておいたのだ。
「あぁ。こいつらだ。こいつらがやったんだ!」
これで間違いない。フォレト村やこいつの村を襲撃したのはロイヤル王国のやつらだ。
「じゃあ1つ提案だ。俺はこの冒険者での依頼が済んだら、王様やお姫様を助けるつもりだ。だから、ついてこないか?」
「だ、大丈夫なのか?それはつまり一人の人間が王国に立ち向かうということなのだぞ?」
まさか1人で挑もうとしていた獣人にそんなことを言われるとはな。
「1つのでかいところに挑む度胸だけはあるからな。それに潰すなら一人じゃない方が良いだろ?」
俺が笑顔でそう言うと獣人はフッと笑って「おかしな人間だ。」と言った。これにより、協力関係が確立された。
~その3日後~
新たに加わった獣人ことケモドが一時的にメンバーとなって、迷いの森についたのである。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル2ステージ5ミッション2いかがだったでしょうか?
フォレト村での出来事がここに繋がったのですが、ここからもさらに詳しくなってきます。…そろそろ後書きのネタがなくなりつつあります笑。
それでは次回にてまた会いましょう