レベル2ステージ4:今後の方針と新しい依頼
前回までのあらすじ
チート能力を得た仁美と一正のこととソラが自分よりランクが高いことに落ち込んでいた快を励ますアンナイ。少し怪しい言葉は混じっていたが、元気を取り戻すことに成功した快であった。
部屋争奪戦を終えて勝利したジウと敗北した快はアンナイとソラがいるリビングへ戻ってきた。
「良い部屋は取れましたか?」
「もちのろんだぜ、アンナイさん!」
「取れたよ、ハハッ…」
ジウは清々しい顔になって、快は畜生みたいな顔になった。
「それではここからの生活を話していくよ。」
アンナイは魔法を使って俺、ソラ、ジウ。そしてアンナイ自身の人形とこのロイヤル王国地図を取り出した。
「まず、私はこれまで通りに冒険者ギルドで受付嬢として働きます。」
魔法でアンナイ人形を冒険者ギルドのところへ動かした。
「続いて、ジウさん。あなたは良い仕事が見つかるまでバイトでもしていてください。」
「俺に合う仕事か…あるかな?」
今度はジウ人形をジウの頭の上に乗せた。
「あのぉこれって意味あります?」
「特になにもないよ。」
ニヤけた顔になってジウを見るアンナイにジウは拳を握り締めていた。
「最後に、快とソラさん。あなたたちは新人のDランク冒険者として依頼をこなしなさい。」
なんで俺たちだけ命令形…。
「という感じで行くよ。質問とかあるかしら?」
すると、ジウが手をあげた。
「2つほど質問を。1つ目は家賃はどうなるのかです。2つ目はどうして快だけ呼び捨てなのか。」
2つ目はどうでも良いけれども、1つ目は確かに気になる。
「1つ目の答えは家の家賃は全て払ったから問題ないわ。」
まさかすぐに買ってすぐに家賃云々問題を解決させたのかよ!?俺たちが住むのには広すぎるこの家を!?
快はアンナイのことをヤバイ奴認定した。
「2つ目の答えは私は快と大人の"あれな"関係になったからよ。」
「何と破廉恥な…」
「違うわい!」
舌を出しながら笑うアンナイ、「嘘だろ。」みたいな顔をするジウ、すぐさま否定してハリセンをジウに叩く快、そんな3人を横目に変な顔するソラ。この地獄絵図はしばらくの間続いた。
少し経って、言われたからには即行動精神の俺はすぐに冒険者ギルドに再来していた。まだ、家に居ても良かったが、ジウに冷たい視線を受けるのは嫌だし、このままじゃ本当に俺を襲うかもしれないアンナイに逃げたいと思ったからだ。ソラも連れてきて、俺は依頼がないかを"アンナイじゃない"受付の人に聞いていた。そもそもアンナイはまだ来ていないから安心ではあるが…
「それでしたら、いくつかオススメがありますがいかがでしょうか?」
「お願いします。」
持ってきてくれた依頼でDランクの俺とD+ランクのソラが受けれそうな依頼を探し始めた。
「ソラ、そっちは任せたぞ。」
「ホーケロッ!」
快がいつの間にやら覚えさせていた鳴き声で頷くソラと快は協同作業で探し始めた。
探すこと3分。やっと合いそうな依頼を見つけた。
「迷いの森での人探し…ランクはD+ランクか…。」
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル2ステージ4いかがだったでしょうか?
アンナイの地雷発言があるなか、ジウツッコムために快にハリセンを持たせました。一応、ギャグも含めているのでこういう描写もありかなと思い、入れました。多分、失敗だと個人的には思いました笑。
それでは次回にてまた会いましょう