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社畜RPG~異世界で社畜は成り上がる~  作者: 藤畑晴輝
レベル2:新しい台頭
20/240

レベル2ステージ2:再開

前回までのあらすじ

快は与えられた自由時間でソラのランクを測りに冒険者ギルドへ向かった。そこで一悶着起きていたが、アルトリウスが場を納めた。快がソラの診断を待っているときにガレンとミヨと再開。その時に異世界人の話題になったときに"凍境ブラックPR"の名前が出てきたのである。

 快はソラの結果が出た瞬間にソラを引き取り、ガレンとミヨが言っていた凍境ブラックPRがある場所まで来た。そこには憎きブラック企業が異世界という違和感があるものの建っていた。

「ガチであるなんて…。」

俺は驚きと同時に絶句していた。転移させられる前の記憶が鮮明に思い出してきたからでもある。そのまま、俺は凍境の中に入っていた。

「嘘だろ…。」

 快がまた驚き固まったのは内装がまさに異世界のロビーであったから、しかも豪華仕様で。

「せ、先輩?」

俺が声がした方に振り向くとそこには後輩:(やしろ) 仁美(ひとみ)がいた。

「仁美…。」

「先輩!!!」

仁美は持っていた資料を投げ捨てて抱きついてきた。

「良かった、無事で…。私、先輩に会いたかった、会いたかったです!!!」

「俺もだぞ、仁美。」

 仁美はそれと同時に泣き出してしまった。それで快は泣き止むまで抱きついていた。ソラもいつの間にか出てきて仁美ヨシヨシしていた。


 泣き止んだ仁美から快はあのブラックホール後の話を聞いた。

「あの後、どうなったんだ?」

「実は私たちもブラックホールに吸い込まれて、そのまま気絶したんです。次に目覚めて辺りには何も変化なくてですね。それで皆が起きる前に私はコッソリと会社を出ようとしたのです。そしたら」

「異世界だったと…。」

まさか、会社ごとこの異世界にやってくるとは思ってなかった…。

「ただ、一つ良かったことは言葉が通じたことですね。」

それを聞いて俺は「は?」と思った。最初から言葉が通じていたことに少し苛立ちを覚えると同時に結論にたどり着いた。

「まさか、チート能力を?」

「そうです。どうやら私は手に入れてしまったようです!」

仁美は目をキラキラさせながら話始めた。仁美の能力は"吸収"。どうやらあらゆる言葉や魔法などを吸収したりして、それを我が物とするという能力らしい。

「何だよ、その良い能力…。」

「えっ。先輩は弱い能力なんですか?」

俺は無能力者ということを明かした。仁美は苦笑いした。

「まさか能力なしとは不便だな、快。」

この悪魔的な声で憎らしい声は…やはり黒柳(くろやなぎ) 一正(かずまさ)!

 だが、快が覚えていた外見とは違っていた。

「クソ上司なのか?」

「やっぱりお前、そう思ってたんだな?だが、許してやろう。そうだ、俺は一正だ!」

どうしてそんなに贅沢品を並べているのか気になったので聞いてみた。

「どうしたんだ?その服装?」

「それもこれも全て俺の能力による賜物だ!」

一正の能力は"強欲"。金の匂いを嗅げるらしく、お金になる事業をこの異世界になってやり続けたらしい。

「それで今は俺がこの会社の社長だ!!!上の連中はこの俺に屈服したさ!まともな能力を持ってないからな!もっとも…この会社の者がチート系能力者がいるという事象は郊外に出さないと決めている。俺だって命が惜しいからな!だから、部下たちは全員口封じしているのだ!」

あっこいつ、クソ上司だ。ちゃんとしたクソ上司だ。

「そこで快、お前に提案がある。」

「なんだよ。」

「さっきの発言を撤回して心から懺悔しながら土下座をしてやったら、もう一回この会社に雇ってやるぞ!給料はあのときの100倍は出そうじゃないか!」

100倍は良い情報だが

「もうあんたの支配下じゃないぜ、俺はな自由な鳥になったんだよ。」

と俺が真正面から宣戦布告すると一正は「後で後悔するぞ。」と言いながら去っていった。

「良いの、先輩?」

「あぁ。あんなやつの下でもう一回働くよりは死んだ方がマシだ。仁美はどうするんだ?」

俺が聞くと仁美は首を横にふった。

「今は良いかな、社長はあれだけど今の生活は転移前より潤っているから。でも、この会社に嫌気が指した時は先輩に着いていきます。」

「そうか、待ってるぜ。」

と俺は言い残して、凍境を出た。






今回も読んでいただきありがとうございます。レベル2ステージ2、いかがだったでしょうか。

仁美と一正を出せれたのは良かったと思う反面、まずいと思いました。実は二人のチート能力を何かを考えていなかったのです…。それで二人に合いそうなものは何かと考えて"吸収"、"強欲"を出しました笑。


それでは次回にてまた会いましょう

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