レベル2プロローグ:ロイヤル王国
前章までのあらすじ
異世界転移させられた永瀬 快は異世界で唯一の社畜として冒険者として生きていくことを強制(冒険者は強制じゃない)される。そんななかでソラやジウ、アンナイなどに出会った快は最初の依頼のフォレト村での出来事でロイヤル王国へ行くことを決意した。
とある街と王国の間にある道。そこに彼らはいた。
「旨っ、これどういうレシピで作ってるのですか?」
「私が直伝で作ったものなので、教えるわけにはいきませんよ。」
「それは俺も知りたいな。」
料理を堪能して初めにレシピを聞いた男の名前はジウ。元:果物屋の店員で現在は無職である。次にレシピを教えるのを断った女性はアンナイ。冒険者ギルドの受付嬢で現在は王国での冒険者ギルドへ向かうためにこの二人と一匹で旅をしている。最後に同調した男は永瀬 快。異世界から転移してきた異世界人で現在は冒険者。ランクはDランクであり、下から2番目に低いランクだ。そして、快の横で控えている魔鳥はソラ。快がゴブリンの村に行った際に引き取った子である。この三人と一匹は今、街と王国の間の9割に差し掛かっていた。
「アンナイ、ここで半分なのだよな?」
「えぇ。あそこにある看板が目印なのです。」
アンナイが指を指した先には「ロイヤル王国まであと少し!」という看板が立っていた
「親切設計だね。」
「これは驚いた。」
異世界から来た快と街から出たことがないと言っていたジウは地図感覚に乏しいのである。だから、アンナイがリードするしかないと考えたのだ。
「まぁあとすこしですし、皆さん寝ましょう。」
今は夜でなんだかんだでほぼ三日三晩馬を走らせていたため、馬たちを休憩させなくちゃならなかった。
「分かった。今日は寝よう。」
三人と一匹は眠りについた。
次の朝、三人は起きてすぐに出発した。すると、正午には王国の門の目の前に来たのである。アンナイが全員の個人確認を掲示すると、通してもらえた。
中は人がひっきりなしに騒いでいた。快たちはいた街とは比べ物にならないほどに。
「これがロイヤル王国か…。」
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル2ステージ1いかがだったでしょうか?
新しくはあまりなりませんが、キャラは増えていくのでギャグ要素も光らせないといけないなと思いつつあります。今回、ファイナルステージでなかったこととしてはアンナイのロイヤル王国での目的です。出してなかったと気付いたときには後の祭りだったので、今回で説明させていただきました。
それでは次回にてまた会いましょう